HigterFrequency パーティーレポート

Exit Festival 2004

CHILE REPORT : SANTIAGO - 2

TEXT : Ryo Tsutsui (EDEN / Weekend Warriorz)



EXIT FESTIVAL 09

EXIT FESTIVAL 09

翌日もパーティ。 この日は元々予定していた Monte Mapu という野外フェスティバルが地震の影響で延期となってしまったので、急遽 Francisco がサンチアゴで開催する自身のレーベル Andes music のパーティ "Be my guest pres Andes music" にゲストとしてブッキングしてくれたもの。ありがとう Francisco!

会場は Grand Central、一階がおしゃれなレストランで店の脇の通路から地下に下っていくとフロアがあるという造りで、キャパシティは300〜400人という感じ。 La Feria とはまた違い、新しいスポットという感じのクラブで、来ている人たちも 感度の高い、新しい感覚のお客さんという雰囲気。 僕の印象としては代官山コンバインのクラブ版という感じだろうか? 音楽も一貫して新世代のテックハウスという趣で、チリはどこへいってもいいDJがいっぱいいるな〜なんて思いつつ、この日はゆっくりと Francisco のセットを堪能。Luciano などとはまた少し違うラテンフレーバーの現代的テックハウスサウンドが楽しい。

そして僕の出番、この日はそのパーティの新しい雰囲気を感じつつ、自分的にはもっとも東京に近いDJセットを披露したのではないかと思う。 気持ちいいテッキーなグルーブをベースにピークでわざと意外性のあるフィルターハウス的な曲をかけたりとか、かなり自由に遊ばせてもらい大満足のプレイ。個人的にはこの日のプレイが一番満足のいくものだったかもしれない。





そしてこの日は、サンチアゴの名物アフターアワーズスポット "Dominica" でDJをする為に移動。 Grand Central を出ると、アフターでプレイするならついていきたいという人たちがいたので、お店の名前を伝えて、皆で出発。そういうノリは世界共通のようだ。

事前の情報だとある家族が経営している会員制のアフターアワーズクラブという謎のお店だったが、着いた場所はなんと、お店というよりは個人の邸宅。 その柵の外から中に 「おーい」 と声をかけると中のドアが開いて、顔が通っている人だと通してくれるという驚愕のシステムだ。 「クラブっていうか家じゃん!」 とか、「会員制ってそういうシステムなの!?」 とか色々とカルチャーショックを感じつつ中に入ると、天井が高い家の中にフロアやバー、チルアウトスペース、外は木張りでデッキチェアーまで置いてあって、確かにクラブだ〜と妙に納得。

その日は地下のフロアがブースになっているということで地下に入ると小さなバーに小さなフロア、ソファースペースがあって、夜帯とはまた違うアフター仕様のサウンドで皆が踊っている。 ここはチリが輩出した世界的トップスター Ricardo Villalobos が地元にいるときからよくプレイしてて、今でも毎年帰ってくる度にプレイするという由緒あるスポットとのこと。 チリシーンの懐の深さを感じるお店だった。

FUJI ROCK FESTIVAL 09

この日は Pablo と僕もDJプレイを披露し、たっぷりと遊んで、翌日もDJが決まっていたので遅くなりすぎないように帰宅。




EXIT FESTIVAL 09

そして翌日、この日はチリ地震のチャリティーパーティとしてサンチアゴ中のDJ集まってのイベントだ。 会場は "Teatro Caupolican" という以前は映画館だったという場所。 非常に大きく、メインフロアは3000人規模、サブフロアも400人程度は入りそうな感じだった。メインフロアにいたっては WOMB ADVENTURE のように LED に彩られたDJブースで、 チリにもこういうのがあるんだな〜なんて妙に関心。

ただ地震後、急いで作ったイベントで、更にそれだけの大きな規模ということで、出演は決まっていたものの、会場に到着しても一体何時ごろプレイするのかわからない。誰に聞いても、全体像を把握してる人がいなく、教えてもらえないのだ。後から聞いた話だと一応は決まっているけど、かなり流動的になってるから、答えられないということらしい。

チリではこういったオーガナイズ面のゆるさや、機材トラブルは結構あるとのこと、"Welcome to Chile" だ。
まあ、そういうものかとそれまでのパーティですっかり仲良くなったDJやお客さんたちとビールで乾杯。
しかしいつ何処でプレイするのかもわからないと何処にいたらいいのかもわからず落ち着かない。11時ごろ会場についたが、3時をすぎても不明のまま。パーティ生活も3日目でかなり疲れがまわってきた4時前にようやく6時半からメインフロアでプレイしてくれと告げられる。 やっとか、でもあのブースでプレイできるのは楽しみだ、と気を取り直す。

6時半から向こうでやるから遊びに来てよ〜などと皆に伝えてスタンバイしてると、 どうも様子がおかしい、5時をまわって人がどんどん出て行くのだ。というか警官なのか、警備員なのかわからない人たちがお客さんを追い出している。 あわててオーガナイザーに話を聞きにいくと警察トラブルとのこと。 9時までを予定してたパーティは5時で切り上げになって、一部のお客さんだけ残して、サブフロアでアフターパーティをやるのだという。 疲れもピークに近づいていたので、もう帰ろうかという考えがよぎるが、この日はDJスケジュール最終日、こんな中途半端では気持ちもおさまらない。 僕らもサブフロアにとどまる事にした。

さすがに不意のパーティ切り上げで、それまでいい雰囲気だった会場はカオス状態で、あぶれてしまったDJたちも多くてブースもカオス状態(笑)。あとから考えると笑えるが、その時は疲れもピークだったのでかなりきつかった。 結局、ラストにブラジルからサンチアゴにプレイしにきていたモデル並みに綺麗な女性DJとバックトゥバックで慌しくプレイしてパーティは終了した。

疲れたが、結果的にこの日のラストトラックをプレイしたのは僕で、サンチアゴあげての地震のためのチャリティパーティで、ラストトラックをプレイさせてもらえたのは、今考えると光栄で、とても貴重な体験だったと思う。

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クタクタではあったが充実の3日間をやり遂げ、最後のお客さんと握手して、帰りはすがすがしい気分だった。 2週間という今回のチリツアー、大地震に見舞われ、チリが置かれている厳しい状況を肌で感じてきた。チリの人々は明るく優しく、天気がいい日にサンチアゴの街を歩いていると地震直後だとはにわかに信じられないほど街も美しく、人々の明るい笑顔も見る事ができる。

ただしよく見ると街のあちこちに立ち入り禁止のテープが貼られ、外でビールを飲んでいたら近くのビルのかけらが道に落ちてきた事もあったし、僕が滞在させてもらった家も壁には大きなひびが入っていたり、多くの人が家族や友人など大切な人を被災者に持ち、それでも悲観せずに懸命に生きているというのが、サンチアゴの現状だといえる。

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比較的被害が甚大でないサンチアゴですら、地震の爪あとは多くの人の心に暗い影を落としているし、震源地に近いコンセプシオンやコンスティチューションでは壊滅的な被害が発生していて、場合によっては生きていくことすら危ぶまれるような状況だ。一度起こってしまったことは取り返せないにしても、チリという国が一刻も早く正常な歩みを始められるようになってほしいと思う。




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そういったことを受けて、そして少しでも何か彼らのための行動が起こせればというチャレンジの気持ちも込めて、先週末の日曜日、4月4日に代官山 Combine でチリ地震災害支援のためのチャリティパーティ "CHILE STYLE" を開催した。 フリーパーティで、募金を募る形式での開催。東京中が花見モードな週末の開催ではあったが、多くの人たちが足を運んでくれてとてもいいパーティだったのではないかと思う。

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この日、募金として集まったのは¥100,000 ほど。 募金は文中にも出てくる CODEFF に寄付し、刻々とニーズが移り変わる被災地の状況に合わせて適切に使ってもらいます。

チャリティパーティということで、無償でご参加いただいたDJの皆さんや、共にパーティ制作にかかわってくれた方たち、全面的に協力体制をしいてくれた代官山 Combine の皆さん、チリツアーから始まる今回の企画をすべて取り仕切ってくれた Emilie、そしてパーティにご来場くださった皆様に、この場を借りてお礼を言いたいと思います。

どうもありがとうございました。 VIVA CHILE!!
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