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international news_2009.09.18

サンデー・アフタヌーンのパーティーにある可能性

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

「クラブに行くっていうのは10杯ビールを飲むためや、セックスの相手を探しに行くためじゃなくて、楽しみにいくためなんだ。日曜日の夜にクラブに行くのは他の日にパーティーするのとは全く違った感覚を楽しめるよ。」

Nisekay は友人でプロモーターである Blindminded と Laura Heath と共に、ロンドンに新しくできた話題のクラブ、Cable にて日曜日の夜のパーティーを取り仕切っている。そして、彼はこの毎週日曜開催のイベント Mute についてこのように語ってくれた。

「日曜日のレイバー達はまた違ったエネルギーをダンスフロアに持ち込んでくれるんだ。多分それは、日曜日にクラブに来る人っていうのは本当に音楽が好きな人か、前夜から 『楽しい気持ち』 を引きずってる人、もしくはその両方の人なんだ。そういう人の方が自然体で見栄を張っていない感じがするんだ。」

Mute の MySpace には 「Mute はテクノに声を授ける…」 と書かれている。その約束を果たす手段として、彼らは7月に行われたオープニングパーティーでもプレイした Ekkohaus, Kevin Gorman, そして Oliver Ho をブッキングしている。

テクノシーンの支持者であるHo は、Mute と Cable の可能性を信じており、彼らのおかげで世界同時不況の中でも彼の状況はほとんど変わっていないと言う。

「僕は経済破綻の後でもブッキングがキャンセルされたことはあんまり無かったけど、多くのクラブは前よりも大人しくなったと思うし、以前のように混み合ってはいないね。実際、今の状況で僕は前よりも音楽やDJを楽しめていると思う。きっとこの状況下でみんなもっと気持ちがオープンになってるし、ロンドンのクラブシーンにも色んなバリエーションが生まれたと思うんだ。みんながそれぞれ自分たちで何かをしようっていう精神を持っているし、クラブの雰囲気は今までよりももっと平和で楽しいものになってると思うよ。昔に何度かタフな雰囲気のクラブが増えすぎてるって感じたことがあったけど、今はバランスが取れてると思う。」

そして、22歳にして Mute の共同プロモーターでもあり、高評価を得ている DJ Laura Heath はこのように語る。

「ロンドンはすごく活発な街で、街角に世界から影響を受けた要素が溢れ返ってる。このエネルギーがあるからこそ、パブであろうと、クラブであろうと、はたまた駐車場であろうと、どんな場所でもいいパーティーが生まれる理由になっているの。たしかに大きなクラブはいくつか閉鎖したけど、未だにその先を目指している人たちはたくさん居るわ。」

さらにイーストロンドンでも自身のパーティー Lo*kee をプロモーションしている Nisekay は、条例696(プロモーターが警察に出演者の本名、住所、電話番号、年齢を届けることを義務づけた条例)などによる権力者達の過剰なクラブへの抑圧もさほど気にしてはいないという。

「現時点ではそんな書類を渡されたことがないから、何とも言えないけどね。でも実際のところ僕と警察とのやり取りは問題なく進んでるよ。条例696に関しても、僕は彼らに対して情報を開示することに抵抗は無いからね。それが彼らとのコミュニケーションの向上に繋がって、今後の問題の予防になるなら良いと思うよ。良いパーティーを続けるにはお互いの協力が必要だからね。」

Mute はロンドンの Cable にて毎週日曜日開催中。
(Bermondsey Street Tunnel, SE13JW, London, United Kingdom)


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