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international news_2009.07.31

ロンドン警察のDJ/アーティスト・データベース化案、遂に可決

Text & Interview by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

以前のニュースでその内容をお伝えした条例696が、イギリスの政治家達に可決されたことにより、今後ロンドンのクラブに出演するDJ達は本名、生年月日、そして、住所を警察に提供しなければいけないことがついに決定した。

様々な反応を呼んでいるこの条例はさらに、プロモーター達に前もってイベントでどのような音楽ジャンルが、どんな出演者によって演奏されるのかを報告することを義務づけている。

音楽業界のスポークスマンである Fergal Sharkey はBBCの取材に対し、条例696に関する意見をこのように述べた。

「条例696は道徳に反していると思うよ。本当に不適切だし、人の気分を害するようなアイデアでしかないと思う。政府が自分達自身が作り出した状況やそれに対する責任を認めないっていうことはすごく悲しい事だと思う。」

ロンドンに存在する最低でも70店舗のクラブは、全4ページに渡る書類をイベントの度にプロモーターに書かせ警察の許可を得る事が義務づけられており、違反者に対しては最高で20,000ポンド(約314万円)の罰金が課せられる。

guardian 紙 の記者であり元レイバーの Tim Guest は、90年代のイギリスのフリーパーティーのシーンの登場やその後の警察の厳しい取り締まりの歴史を振り返りながら、この新たな条例に関する特集を組んだ。

「イギリスの法令は僕たちの集会やパーティーの自由を蝕んでいってるよ。新たな規正にはライブパフォーマンスに関する多くの禁止事項や注意が設けられていて、その中には出演者に対する許可を警察に得なければいけないというものも存在するんだ。そんなことをしたって、人を恐怖で押さえつける以外何もできないと思うよ。ただ若者達が集まることに対して、こんな厳しい反応が返ってくるのは何故なのかな?村には村の祭りがあって、子供達には子供達のお祭りがあるのに、なんで若者が一ヶ所に集まることがそんなに恐いことなのかな?」

とは言っても Castlemorton のように規制の存在しないレイヴも存在する。この世代は新たな選択肢を見つけたのだろうか?

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