Fuji Rock 2005

Fujirock 2005

Kaiser Chiefs

FUJI ROCK FESTIVAL 2005 REPORT @ NAEBA / DAY 01

DATE : 29th July, 2005 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Daishi Uchu / Masanori Naruse
TEXT : Kei Tajima



5時間の長いドライブの後、HigherFrequency が会場にたどり着いたのは29日(金)午後。午後4時半から Red Marquee にて予定されているKaiser Chiefs のライブに間に合わせるため、会場に向かう準備をしていると、先程まで快晴だった空にどんよりした雲が集まり始める。「もしや…」と考えるヒマもなく、一瞬にして一帯は予想外の大雨に見舞われてしまった。朝の気候からして良い天気を予想していただけに、山の天気の変わりやすさを痛感。雨は止んだり降ったりと、予測できない状態だったが、早速入場ゲートへと向かう。

入場ゲートをくぐり、フジ・ロッカーズの胃袋を3日間にわたって満たしてくれる屋台が立ち並ぶオアシス・エリアを通り抜けると、赤い屋根が目印の Red Marquee が立ちはだかっている。クラブ・ミュージック・ファンには夜の公演ですっかりお馴染みのこの Red Marquee だが、昼間の間も、期待の新人バンドとして日本でも人気のある、Kaiser Chiefs はじめとするアップ・カミング・バンド / アーティストのステージで、大きな盛り上がりをみせているのだ。大きな歓声とともに登場した Kaiser Chiefs が、アルバムからのヒット曲 "I Predict the Riot" などをプレイし、オーディエンスをロックすると、続いてイギリスの The Music が Green Stage に登場。フジロックお馴染みの人気バンドである彼らは Rob Harvey の印象的なヴォーカルと、スキルのあるバック・バンドのコンビネーションによる、相変わらず迫力のあるステージングで、メイン・ステージであるGreen Stage を満員に埋めつくした何万人ものオーディエンスを圧倒した。


The Music
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次第に会場が暗くなり、夜の足跡が近づいてくると、Coldplay が Green Stage に登場。先日、ニュー・アルバム "X&Y" をリリースしたばかりの彼ら、一曲目はニュー・アルバムの第一曲目、"SQUARE ONE" でスタートさせ、続いては2ndアルバム "A Rush Of Blood To The Head" の一曲目、"Politik" で Green Stage エリア一帯にビッシリと埋まったオーディエンスを盛り上げ、ここであの名曲 "Yellow" をプレイ。自然に囲まれた会場とライティング、そして音楽によって感動的な空間がつくられ、そんな雰囲気には目を潤ませているオーディエンスもちらほら。次第にエキサイトしてきたヴォーカル Chris も、ステージ中を駆け回ったり、次に出演が予定されていた Foo Fighters の真似をしてさらに観客を盛り上げ、さらに中盤ではバンド全員がステージ下に降り、オーディエンスと近い位置でセットを披露するなど、彼らの誠意が十分に伝わるセットを披露してくれた。

すっかり夜も更け、Orange Court で行われるオールナイト・フジのため、ボードウォークへと向かった HRFQ を待ち受けていたのは、長蛇の列。今年のオールナイト・フジは大盛況のようだ。それもそのはず、通常の2倍もの時間をかけてやっとOrange Courtにたどり着くと、すでに akkyu Ishino がプレイを始めているところだった。日本を代表するテクノ・アーティストである彼は、アッパーなテクノ・チューンからロック・フェスらしく、Nirvana の"Smells Like Teens Sprit" のリミックスもプレイするなど、エクレクティックな選曲で、夜も元気なフジ・ロッカーズを沸かせていたが、ここで HRFQ は先日インタビューも行ったイギリスの Evil Nine によるステージのため、再び Red Marquee へと向かうことに。


Fuji Rock 2005
Fuji Rock

再びボードウォークを歩き、会場にたどり着くと、イギリスのブレイクス・シーンを代表するユニットである彼らは、既に大勢のクラウドを縦ノリで躍らせているところだった。ニュー・アルバム "You Can Be Special Too" からのヒット・トラック "Crocked"をドロップしたり、彼らがリミックスを手掛けたDylan Rhymesの"The Way"に、一緒に登場したラッパー Juice Aleem がラップを重ねるなど、かなりゴキゲンな様子でセットを進めていく。本人たちのエンジョイぶりと、クラウドのアット・ホームナ雰囲気には、疲れなど一気に吹き飛ばしてしまうパワーがあった。Evil Nine の二人が、Drama Society の "Crying Hero"など、幅の広い選曲でさらにテンションを上げていくと、Future Funk Squad "Towards the sun (Evil Nine Remix)" 、Alex Dolby "Hazy way (Evil Nine Mix)" 、Blur "Song 2"などのキラー・トラックでフロアを沸かし、極め付けに JuiceAleem がラップで参加した Evil Nine のニュー・シングル "Pearl Shot " でクラウドを熱狂させ、フィニッシュ・アップ。インタビュー時に、セットの後イギリスの Global Gathering に出演するため、空港に直行すると言っていた二人。激しいアンコールの声にフレンドリーな笑顔で応えながらも、ステージを後にしていくのであった。ここで筆者の長かった一日も終わり。二日目に向けて充電するべく、ホテルへと戻っていくのであった。


Fuji Rock
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