HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

TAICO CLUB

TAICO CLUB @ Kodama no Mori, Nagano

DATE : 02 & 03 June, 2007 (Sat & Sun)

DJs: Rhythm & Sound 45 session w/ Paul St. , 石野卓球, Rub-N-Tug, Fumiya Tanaka, Doc Martin, ATA (Playhouse), Rob Da Bank (BBC Radio/Sunday Best), Sleeparchive, ドラびでお and more
TEXT : Ryo Tsutsui(HigherFrequency)



2年連続での参加となった今回、前回も感じたことではあったが、 TAICO CLUB に集まるオーディエンスはとても感じがいい。この長野県木曽郡にあるこだまの森に一晩だけ出来上がるキャンプ村はいい意味で素朴で、人の楽しみを阻害することもなく、一人一人がマイペースに楽しんでいる雰囲気がひしひしと伝わってくるような、あったかいフェスティバルであった。

テントを張って友人同士で腰を落ち着ける。大自然の中にあるテント村の雰囲気を楽しみつつ、コンサートを聴きに行く気分でさまざまなアクトを見に行ける。いい意味での「スキ」がある。目的のアクトにかじりつくのもよし、なんとなくぶらぶらしながら新たな出会いに身をまかせるもよし、出店にいる地元のおばさんも踊ってる。そんなおおらかさに浸りながら音楽も存分に楽しめる。音楽が好きでありながら、ギスギスしがちな都会のクラバーには、たまにはそんな風にゆったりと音楽に耳を傾けることができる機会こそ貴重なのかもしれない。

TAICO CLUB
K-SOUNDS Vol.3 TAICO CLUB
TAICO CLUB TAICO CLUB
TAICO CLUB

そんなリラックスした雰囲気の中、まずは野外特設ステージへ、田中フミヤ氏の夕闇に映えるドライビングなミニマルセットや、スターウォーズのテーマでスタートし、ラストまでフルスロットルで駆け抜けたドラびでおによる映像と音楽によるコラージュ・アート的なセット、注目も高かった Rob Da Bank によるサービス満点のロッキンなセットなど、バラエティ豊かなアクトで体を暖めつつ、向かった山の上にある野外音楽堂で体験した ino hidefumi 氏のアクトがすばらしかった。エレピ、ベース、ドラムのスリーピース・バンドで展開する柔らかくも有機的な演奏で、その場が濃密な空気に包まれていくのが瞬時に理解できるほど質の高い演奏、決して激しいビートではなく、むしろゆったりした演奏なのに筆者も気づいたときにはフロアの端で無心で音楽に没頭していた。続いて登場したのが Doc Martin で、出たしからアメリカ西海岸独特の開放感いっぱいのやわらかなハウスでその場を魅了。アメリカ西海岸から腕一本でトップ・DJにのし上がったといわれる彼だが、特に奇をてらうわけではなく、スムーズでグルーヴィなトラックを丁寧につないでいくそのスタイルに、尊敬を集める理由を垣間見た気がした。そして途中から歌姫 Lillia も参加してのセットへと移行したわけだが、彼女のやわらかくも肉感的な歌声と Doc の掛け合いが徐々にのぼりつめる様は大人のゆとりを感じさせる非常に官能的なセットであった。

TAICO CLUB TAICO CLUB

その後、再度野外特設ステージへと降りた筆者は確固たる世界観でオーディエンスの度肝を抜いた sleeparchive やツイステェッドな Disco Dub セットで激しく踊りながらのプレイを披露し、独特の存在感を見せた Rub`n`Tug, 自身が運営する Playhouse や Klang Elektronik などが持つ音楽的なテイストを反映したような世界観で文句なしのクオリティを提示した ATA など豪華な出演者のプレイを楽しみつつ朝まで存分にダンスフロアを満喫。大満足の本編が終了した。

そして、 After Hours には去年に引き続き Nick The Record が登場。思い思いに過ごす人達を前にリラックスしたプレイを披露。踊る人、寝転んだまま聴き入る人、木陰で休む人、パチカに興じる人、すべての人を包み込むおおらかで色彩に満ちたサウンドは彼の広範な音楽的知識を反映したような懐の深さで、その場にいる人々をやさしく解放していった。天気もよく、シャボン玉が飛び交うフロアで自由に音に身を任せる人々の姿はこのフェスが持つ、心地よさや開放感を象徴したすばらしい景色であった。充実した音楽と気持ちのいいオーディエンス、ゆったりとした大自然、このような心地いいフェスティバルを準備してくれたオーガナイザーチームに心の中で拍手を送りつつ、この良心的な雰囲気をいつまでも失わずにフェスティヴァルを開催していって欲しいと願う筆者であった。

TAICO CLUB
TAICO CLUB TAICO CLUB
TAICO CLUB TAICO CLUB
TAICO CLUB
TAICO CLUB
TAICO CLUB





 


関連記事


関連リンク