HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Kerri Chandler


"Atmosphere"や"Coro"をはじめとする良質の楽曲を長年に渡り発表し続け、Joe Claussell, Jerome Sydenham、Dennis Ferrerといったプロデューサーとのコラボレートでも数々のヒット曲を立て続けにリリースするKERRI CHANDLER。自由自在に刻まれる重いキックとベースラインによって常にコマーシャリズムに屈しないアンダーグラウンドでオリジナリティーに満ちたサウンドは唯一無二。まさにケリー節とも言える男気溢れるトラックと華麗なキーボードワークは多くのファンの心をとらえて離さない。そんな彼が2004年12月に来日、西麻布yellowにて公演を行い驚愕のパフォーマンスを見せてくれた。日本ではケリチャンの愛称(略?)で親しまれる彼にインタビューを行い、音楽的なバックグラウンドやハウスシーンの発展についての考えを聞いた。

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> Interview & Translation : Eri Nishikami_ Photo : Mark Oxley (HigherFrequency) _ Introduction : Masashi Kitagawa (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : 日本には何度も来日されていると思いますが、まずは日本のクラブ・シーンと、Club Yellowの印象について聞かせてください

Kerri Chandler : Club Yellowといえば大好きなクラブ、この一言に尽きるよ。Yellowにはそれこそオープン当時から来てるんじゃないかな。帰ってくるたびに歓迎されてるって気持ちになるんだ。

HRFQ : Trionisphere Liveアルバムをここで収録したのもやっぱりお気に入りのクラブだからなんですか?

Kerri Chandler :まさにそのとおり!

HRFQ :日本のクラブシーンの印象は?

Kerri Chandler :自分の思い通りのことが出来て、そのうえ楽しめる最高の場所だよ。ここに来るみんなと知り合いだしね。

HRFQ : 13歳くらいのときにDJを始めたと聞いたのですが。

Kerri Chandler :父親がDJだったんだけどクラブに一緒に連れて行ってもらうようになって、そのうちウォーム・アップ・アクトでプレーし始めたのがきっかけかな。

kerri chandler Interview

HRFQ : 音楽的バックグラウンドを教えてください

Kerri Chandler : "どこから始めたらいいんだろうな。かなり昔のことになるけど、9歳くらいのときにクラシック・ピアノを習い始めたんだ。全く好きじゃなくてさ(笑)。で、その後にジャズが大好だったっていう理由からベースもやるようになったんだけど、ピアノはうちの祖父母にむりやり習わされたんだ。彼らはピアノに関しては死ぬほど厳しくてさ。今は習っておいて良かったって思うけど、あの頃は嫌で嫌で仕方なかったね。だけどジャズ・オルガンはずっと大好きだった。その頃ピアノを教えてくれていた先生がオルガンを持ってたんだ。かなりチープなオルガンではあったんだけど、スイッチとかノブとかいろいろついててさ。その他に先生のところにはアップ・ライトのピアノがあって、毎回ピアノのレッスンが終わると、真っ先にオルガンの部屋に走っていって弾かせてもらうんだ。だから、いつもピアノのレッスンは適当にこなして、その後のオルガンに夢中になっていたね。ただ、その後先生がフロリダに引っ越しちゃって、それまでだったんだけどさ。

その後に、その先生の先生が教えてくれることになったんだけど、この先生がまた厳しいなんてもんじゃないんだ。そりゃもう最悪だったね。もちろんピアノの腕前は最高だったけど、この先生が持ってたピアノがすごいんだ。今までに見たことがないくらい音の出ないピアノなんだよ!指を強くするとか言ってたけど、音が全くでなくてさ。その頃、僕はたぶん13か14歳くらいだったと思うんだけどこうやって(ホテルにあったテーブルでピアノを引き出すケリー)ず〜っと音なしピアノを弾かされるんだ。しまいには指の感覚がなくなってきて、それでも「もっと強く、もっと強く!」って言われてさ!いつもそれを30分とピアノを30分やらされてたな。あれは本当に嫌で仕方なかったよ。

HRFQ :たしかにあんまり楽しそうではないですね。ところで、Denis FerrerやJerome Sydenhamと一緒にプロデュースする時の役割などはありますか?

Kerri Chandler: あ〜、奴らは友達だからさ、いろいろ教えてやったりして楽しくやってるだけだよ。まあ、もちろん一緒に考えてもらったりはするけど、仕事仲間というよりは友達って感じかな。 ジョーク言い合ったりして楽しくやってるよ。

HRFQ : あなたのつくり出すトラックは、力強いベースの効いたグルーヴ感が特徴だと思うのですが、曲作りにはどういった機材を使っているのですか?

Kerri Chandler :ひとつの音をつくるのにいろんな機械を使うけど、自分でつくったシンセサイザーも使うね。もともとエンジニアの学校にも通ってたからさ。まあ、いろんなものを組み込んでやってるから、ああいう音になるのかな。

HRFQ : DJやアーティストの中で、あなたが影響を受けたのは?

Kerri Chandler:たくさんいるけどやっぱりフランソワだよね。初めてフランソワに会ったときは、まさかこんな関係になるとは思わなかったし、あのころは彼との友情がこんなに大きなものになるなんて全く気づいていなかったね。でも今は本当に最高の友達で困ったことがあればすぐに連絡して相談できる、いつもそこにいてくれる存在なんだ。

HRFQ : 注目している若手のプロデューサーやアーティストはいますか?

Kerri Chandler :そうだな...、アレックス・アルヴァレスかな。彼の曲はかなり気に入ってるね。他にも良いものを創ってるアーティストは結構知ってるけど、ああ、それにアレン・ロスだ!アレンはいいね。ロンドンのDJで、BBCとかもやってるアーティストなんだ。

HRFQ : 今後、ハウス・ミュージックシーンを活性化させるためには何が必要だと思いますか?

Kerri Chandler :一番良いのは口コミだと思うよ。誰かにこのシーンを教えてあげたら、絶対好きになるに決まっているし、自分の友達でも誰でもいいから、とにかくいろんな人に広めること。それがベストだと思うね。

End of the interview

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