HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Alter ego

Roman Flugel & Jorn Elling によるドイツの人気エレクトロ・デュオ Alter Ego。ご存知’04年にリリースされた 'Rocker' や’07年 'Why Not?' の世界的大ヒットで一躍ドイツ・エレクトロ・シーンを牽引する存在となり、日本でも WIRE をはじめ幾度となく来日し多大な人気を誇っている彼等。近年では名門 Klang Elektronik を中心に良質なトラックをリリースし続け、デビューから15年経った今もその勢いは留まるところを知らない。

そんなすっかりお馴染みの彼等が、来月GWに開催を控えた ageHa 随一のモンスター・テクノ・パーティー CLASH 第43回目のゲストとして再び登場することが決定した。これで何度目となるのであろう来日を間近に控えた、日本への親しみとギグへの意気込み伝わるインタビューとなっている。また Roman Flugel より、今回 HigherFrequency へと特別なDJ MIXが届いた。Alter Ego とはまた別の音楽性の表れとなる、とてもディープでハウシーなグルーヴを貴重とした、素晴らしい内容となっている。

Interview : Yasuhiro Araki, Takuya Matsumoto
Translation : Manami Kuriyama
Introduction : Midori Hayakawa (HigherFrequency)

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-- 自己紹介をお願いします。

Alter Ego (Roman Flugel) : 名前は Roman Flugel、フランクフルトに住んで仕事をしています。音楽は自分の情熱であり、本職です!

-- Alter Ego はどのようにキャリアをスタートさせたのですか?

Alter Ego : 1994年、Sven Vath のレーベル Harthouse から出た最初の Alter Ego のアルバムを Jorn Wuttke と制作し始めて、それから自分のレーベル Klang Elektronik から出す前に、ここから2作品('Alter Ego' , 'Dexoding the Hacker Myth') 出したんだ。その後、2枚のスタジオ・アルバム( 'Transphormer' , 'Why not ?!' )と、リミックス・アルバム2枚('Transphormed' , 'What’s next ?!' )を出したよ。

-- あなたはフランクフルトで活躍されていますが、最近のドイツのシーンはいかがですか? また、ベルリンとフランクフルトのシーンはどのように違いますか?

Alter Ego : フランクフルトの音楽シーンはとても活発。Reboot みたいな有望な若手がフランクフルトから出てきているしね。メジャー・テクノ・レーベル Cocoon や、Playhouse、Klang Elektronik なんかもあるし。それに、ドイツでも最も影響力があるクラブのひとつ Robert Johnson もあるよ。エレクトロニック・ミュージックが好きなら一度は経験しておくべきところだね。

ベルリンは、未だに世界中の電子音楽&クラブ好きにはたまらない場所だよ。あそこでは毎日遊びに出かけて、いつでもテクノとかハウスのパーティーを見つけられる場所だね。特に夏の間は、シュプレー川付近では、たくさん心地いい、スペシャルなアフターアワーがあったりするよ。その他にもケルンや、ハンブルグ、ミュンヘンなども音楽の可能性を秘めてるね。これは忘れちゃだめなとこ!

-- あなたの一番好きなクラブやパーティーを紹介していただけますか?

Alter Ego : これは簡単な質問だね。No.1は オッフェンバッハの Robert Johnson で間違いない。メイン川のそばでテラスがあるし、サウンドシステムも最高。No.2 は、ベルリンの Panorama bar と Berghain。ここもまた特別な場所だね。みんなテクノの大聖堂って言ってるけど、本当にそうだよ。

-- あなたは現在でもシーンに多大な景況を与えていますが、これからの音楽シーンはどのようになっていくと思いますか?

Alter Ego : ダンスミュージックシーンで、物事がどう移り変わっていくのか見るのは面白いね。みんな次に起こるBIG なものを期待してるけどね。ここ3年はミニマルが大きなインパクトを残してるけど、ハウスもまた戻ってきてるし、それと同時に民族音楽の影響を受けたハードテクノも出現してきてる。いつもプレイするたびに、色んなところで、新しいクラバー世代を見かけるけど、すごくインスパイアされるよ。

Alter Ego

-- あなたの制作環境を教えていただけませんか?またあなたの主な役割は?

Alter Ego : 基本的に、全部の楽器が円みたいに置かれてるひとつの部屋で作業するよ。古いパン屋の中にあって、明るいんだ。共同で音楽を作るときは、僕が全部の楽器を演奏して、プログラミングするよ。一緒にやるパートっていえば、ミックスやアレンジをしてるときに音を選ぶことかな。

-- 制作の際特に何か意識している事はありますか?

Alter Ego : これは言葉に出来ないね。意識しているものっていうのはあるはずなんだけど、変わり続けてるから。そうじゃなきゃ、ちょっとつまらないよね。でも、とにかくアイデアの源泉みたいなものへのフィーリングを掴もうとはしてるよ。ベストなのは、身の回りのこと全てを忘れて、音楽に完璧に没頭することだね。

-- 現在あなたが注目しているアーティストはいますか?

Alter Ego : スーパーハッピーにしてくれるのは、この春 Playhouse から作品を出す2人の素晴らしいアーティストだよ。まずは、Lo Soul の "Care"。これは4月後半にリリース予定で、彼の 3rdアルバムにあたるんだ。彼は毎回スペシャルなことをするんだけど、今回のは過去のヒット作 "Open door" 以来のベストな仕事をしたね。それから二人目は、Holger Zilske。Bpitch の Smash TV の人として知ってる人もいるんじゃないかな。"Holz" ていう美しいソロアルバムを作ったんだよ。素晴らしくて、かなりリラックスしたテクノをね。この2組のアーティストの音楽的ヴィジョンと独自性を楽しんでいるよ。

-- 日本の印象を教えてください。

Alter Ego : 日本は好きだよ!2003年に初めて行ってから、毎年訪れてるよ。たまに1年に2度とかね。日本食にも夢中だし、素晴らしいホスピタリティも好きだね。伝統的な日本文化っていうものは、ちょっと難しいけど、音楽的なことだとすごい細かいこだわりのようなものが楽しめるよね。

-- 2007年の11月にアゲハでライブをされていますが、いかがでしたか?

Alter Ego : あのギグはクレイジーだった!Youtube でそのときの様子が見られるよ。オーディエンスも音もグレートだったね。

-- 今後の予定やリリース等は何かありますか?

Alter Ego : 新しい作品に取り掛かってるけど、決まったリリース予定はないよ。

-- 日本のファンへメッセージをお願いします。

Alter Ego : 僕らに何年もついてきてくれて、どうもありがとう!みんなの前でプレイできるのは、いつもとてもスペシャルなんだよ。5月に東京と大阪で会えるのを楽しみにしてるよ!

-- 最後に、今回の日本でのライブでは私たちにサプライズを用意してくれていますか?

Alter Ego : 今ちょうど準備をしているところで、新ヴァージョンや未発表作、それに長い間プレイしてなかった曲も かける予定だよ!楽しみにしていて!!

End of the interview


Alter Ego




CLASH43 -GW SPECIAL-
2009年5月5日 (Tue) @ ageHa _ 23:00〜
Door : Y4,000 _ ageHa Member : Y3,500

LIVE :
ALTER EGO (GER) - 1.5H SPECIAL LIVE SET -

DJ :
KEN ISHII
FUMIYA TANAKA
Q’HEY
DJ TASAKA
KAGAMI
NEWDEAL x 環ROY
ASANO TADANOBU feat. BRYAN BURTON-LEWIS
mold
TAKUYA(BLiNKBLiTZ)
SATOSHI OTSUKI
KIKIORIX
SUNSEAKER
REAL GROOVES DJs
DJ DONCHUCK!!

VJ :
HEARTBOMB
BPM2009

SPECIAL DANCE PERFORMANCE :
MEISAI (迷彩)


CLASH43 -GW SPECIAL- Promo Movie



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