HigherFrequency DJ/プロデューサー データベース

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Adam Freeland

ADAM FREELAND - アダム・フリーランド -

スタイル : ブレイクス
出身地 : イギリス
関連プロジェクト : Freeland
所有レーベル : Marine Parade
2005年 DJ Magazine Chart : 101位
2004年 DJ Magazine Chart : 31位
2005年 BPM Magazine Chart : 37位
オフィシャル・サイト : www.marineparade.co.uk

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Adam Freelandが1996年にリリースしたブレイクビーツを中心とした2枚組/32曲入りのミックスCD "Coastal Breaks"は、ダンスミュージックの新たな時代の幕開けを告げるパイオニア的な作品であったと言える。それまでどちらかと言えば地味なシーンであったブレイクスが、この作品以降メディアのスポットライトの中心に突如踊り出る事となり、一気にヨーロッパを中心に盛り上がっていった訳だから、いかにこの作品が今日のブレイクスのシーンにとって重要な作品であったかがわかるだろう。それから8年の月日が経ち、今やニュー・スクール・ブレイクスのシーンもすっかり全世界的規模にまで広がりつつあるが、やはりこのシーンの隆盛の陰にはいつもAdam Freelandの姿が存在していた事は間違いない。

1973年、イギリス南西部のHertfordshireに生まれたAdam Freelandは、MoWaxのJames Lavelle同様、DJ、リミキサー、プロモーター、そしてレーベル・オーナーという幾つもの顔を持ちながらダンスミュージックの世界で若くして成功を手にしてきた人物である。元々はStrictly Rhythm, Murk, Liberty Cityや初期のMKなどをプレイするDeep HouseのDJであったAdamは、1992年頃からロンドンを中心にDJ活動を開始。ヒップホップやエレクトロといったサウンドをシームレスに自らのセットに取り込むスタイルで知られるようになり、やがてテクノやドラムン・ベースの要素を取り込んだ新たなスタイルを作り上げていく事になる。そして1996年、先述のミックスCD "Coastal Breaks"をAvex/Distinctiveからリリース。その斬新なサウンドと革新的なスタイルでヨーロッパのダンスミュージック・シーンにセンセーションを巻き起こす。そして翌1997年には、盟友Rennie PilgremとTayoと共にロンドンのSohoで"Friction"という名のパーティーをスタート。当時は、SkintやWall of Soundを筆頭としたビッグビート・サウンドが全世界を席巻していた時期で、いわゆるオールド・スクールなブレイクビーツをベースにしたサウンドがもてはやされていたが、より新しいサウンドと新鮮さを追求したいと考えていたAdamとRennieは、"ニュー・スクール・ブレイクス&フューチャー・エレクトロ"という言葉を"Friction"のフライヤーに掲げ、ここに新たなダンスミュージックの流れである"ニュー・スクール・ブレイクス"が誕生する事になる。同じ年、Danny McMillanを通じて紹介されたKevin Beberと共にTsunami Oneを結成し、シングル"Number 43 With Steamed Rice Please"をFuelよりリリース。このシングルがクラブシーンで大ヒットを記録する事でその地位を不動のものにすると共に。SashaやCarl Coxと言ったトップDJ達にも大きな影響を与える存在となる。

翌1998年、ブライトンに移り住んだAdamは、自らのレーベルMarine Paradeを設立。BeberやEvil Nineといったアーティストと契約を交わす一方で、翌1999年にはTsunami OneとBTとのコラボレーション・シングル"Hip Hop Phenomenon"を発表。その年のMuzik Magazineのベスト・インディーレーベルにノミネートされるなど、レーベルオーナーとしても着実にその地位を築いていった。また、DJ活動においても常にニュー・スクール・ブレイクスを初めてその地で伝える伝道師的な役割として、ヨーロッパのみならず、アメリカ・南米・アジア、そして東欧諸国を渡り歩き、数々のビッグフェスティバルにも出演するなど、まさにトップDJの名を欲しいままにしてきた。

そして、2003年、Nirvanaの曲を大胆にサンプリングした"Smells Like Freeland"がブートレグでありながら異例の全世界的ヒットを記録し、続いて同じくブートレグでリリースされたWhite Stripesをサンプリングした" 7th Nation Freeland"も大ヒット。様々なサウンドを取り込みながらニュー・スクール・ブレイクスと言うジャンルを確立してきた彼ならではの真骨頂を世界のダンスミュージック・ファンに見せ付けてくれた。そして新たなスタイルに飽くなき追求を怠らないAdamは今度は何とドラマーをメンバーとして組み入れた5人組のバンド"Freeland"を結成し、デビューアルバム"Now And Them"を9月にリリース。映画アニマトリックスにも"Big Wednesday"が起用されると共に、現代の消費社会を痛烈に皮肉ったシングル"We Want Your Soul"も世界的にヒットを記録するなど大きな成功を収めるに至る。

2004年に入ってもその勢いは衰える事はなく、4月には久々の再来日を果たし、ようやく盛り上がりを見せ始めた日本のブレイクス・シーンに貫禄みなぎるプレイを披露してくれた。また、この6月にはFabricの人気シリーズ"Fabriclive"のリリースも予定され、SonarやGlobal Gatheringといったメジャーなファスティバルにおいてもヘッドライナー級の扱いを受けるなど、Adam Freelandは今まさにブレイクビーツ・シーンの頂点に君臨する存在として、世界各地を飛び回る多忙な毎日を送っている。(H.Nakamura : HigherFrequency)


ADAM FREELAND : インタビュー

Adam Freeland インタビュー in Tokyo (2004/04/30)

ADAM FREELAND : パーティーレポート

Diesel U Music 2005 @ ageHa@studio coast (2005/07/15)
Addiction Vol 5 feat. Adam Freeland @ Simoon (2004/12/18)
Smell Like Freeland Park @ ageHa, Tokyo (2004/04/30)

ADAM FREELAND : ディスクレビュー

Adam Freeland "Fabriclive 16" (2004/06/18)
Freeland "Now and Them" (2004/03/31)

ADAM FREELAND : 来日イベント情報

Diesel U Music 2005 @ ageHa@studio coast (2005/07/15)
Addiction Vol.5 presents Adam Freeland @ Simoon (2004/12/18)