HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

REBOOT 12th ANNIVERSARY @ eleven, TOKYO

DATE : 26 March, 2010 (Fri)
DJ : Q'HEY, MAYURI, TAKAMI, KOMATSU
"DuenDe" Lounge : Yukina, Kyoko, Yuki, KeLie, Kansugi, Yui

Photo by Junpei Fukushi
Text by Haruka Kikuchi




Q-HEY主宰、日本で最も歴史があるテクノパーティーREBOOT.1998年にかつて南青山にあった伝説の箱 「Maniac Love」 で産声を上げ、数々の歴史を残し、日々進化しながら、絶えず沢山のパーティーピープルの体を揺らし続けた REOOT も今年で12年目になる。
時代の流れと共にダンスミュージックやクラブイベントが多様化する中、決してぶれる事無く、常に自身達のスタイルを提示し続けているとても硬派なテクノパーティーである。 しかし、そんな硬派なスタイルとは裏腹に、一度足を踏み入れれば何とも言えない、アットホームでピースフルな空気で満ち溢れている、それがREBOOTだ。

そんな REBOOT の12年目のスタートに選んだ場所は、「eleven」 である。「eleven」 と言えば、沢山のパーティーピープルに愛され続けた 「SPACE LAB YELLOW」 だった場所。今回の会場を聞いて、胸が高鳴ったのは決して私だけではない筈。出会うべくして出会ったのでは無いかと言いたくなる様な組み合わせではないだろうか。 ワクワクしながらドアを潜り、エントランスを抜け、フロアに着けばもう既に REBOOT のいつものアットホームでピースフルな空気で満ち溢れていて、自然と笑みが溢れた。皆が同じ様に音を求め、それに応えるDJ陣。たったそれだけのシンプルな事だが、その空気感がたまらない。


オープニングDJのKomatsuが徐々にフロアを暖めて、女王MAYURIにバトンタッチ。待ってましたと言わんばかりに盛上がるディエンス達に笑顔で返した姿がとても印象的であったが、プレイは至って硬質。DJブースを彩る紅一点、この日も凛とした彼女の姿に惚れ惚れした人は少なく無い筈だ。

存分にフロアが暖まった頃、MAYURIの次にブースに立つのはQ-HEY。ひとたび彼がブースに立つと、フロアの熱気は最高潮に達する。猫も杓子も狂喜乱舞と言った様子だ。筆者は其の時、フロアに隣接されたバーで杯を重ね、友と談笑している最中だったが、聞こえてくる力強いビートとオーディエンスの声につられ、グラスを片手にフロアに飛び込んだ。目に入るQ-HEYの人差し指がくるくると宙を舞う。オーディエンスの足が動く、肩が揺れる。いつものみんなが愛して止まないREBOOTの光景だ。

そしてかっちりハマる映像たち。この日のVJは Fab LabというM.M.Mから派生した若手のVJ5人で構成された、今後の活躍がスゴく楽しみなユニットであるが、キャリアの長いベテランDJ達のプレイに負ける事の無いハイレベルな演出を提供してくれた。




額にしっとり汗かき、一息入れようとラウンジへ。この日のラウンジDJは女性が多く、週末の西麻布を彩った。セットもミニマル寄りで白を基調とした空間にフカフカなソファーで、良い意味で今までのREBOOTのイメージとは逸脱したメロウな空間であった。

ついつい長居してしまいそうになったがTAKAMIを見ずには終われない。Q-HEYからバトンタッチしブースに立ったTAKAMI。フロアは筆者と同じくTAKAMIを見ずには終われないと足を動かし肩を揺らすオーディエンスで溢れかえる。皆一様に、もうとっくに振切れているフロアのテンションをもっともっと上げてくれと言わんばかりに待っているのだ。勿論彼はそんな期待を裏切らない。おそらく終盤かけていた '(Don't) Take More' がこの日一番フロアが沸いたのではないだろうか、少なくとも筆者のテンションはここがMAXだ。選曲がいつもズルいのがTAKAMIである。 時間が経つのは早いもので、終止ハイテンションのまま宴は幕を閉じた。今後も沢山のパーティーピープルから愛され続け、新たな歴史を刻みつつ、15年、20年と長く続けて欲しいと強く願い文章を締めくくろうと思う。



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