HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

UNIT presents “2000”meets DJ KRUSH
- Countdown to 20th Anniversary Special vol.1 - @ UNIT, TOKYO

DATE : 27 February, 2010 (Sat)
【UNIT】
DJ : DJ KRUSH - “6”HOURS LONG SET
SPECIAL GUEST : ILL BOSSTINO (THA BLUE HERB), RINO LATINA II, INDEN (土俵ORIZIN)
【SALOON】
DJ : DJ QUIETSTORM (中目黒薬局), DJ YAZI (BLACK SMOKER), DJ NESSILL (OPUESTO)



Text : STONE63
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おそらく殆どの人が同じ事を思いながら、その部屋の扉を叩いたに違いない。誰にも真似する事のできない感覚と拘りが、ガラスケースに並べられた実験室は、すでに熱気や狂喜で満ち溢れていた。
静寂や哀愁の似合う景色を描きつつも、嵐の様な激しさや土の匂いを持ち合わせたその世界は、来年で20周目。色褪せるどころか、新たな風も感じさせつつ色味を増し、更に深い味わいを奏でていた。私達は、確実に魅せられていた。
懐かしくも新しい音色やビート、そのど真ん中に居座り続ける彼のひろげた風呂敷に、会場全体がスッポリと見事に包まれていたのである。

もちろん、言葉との相性も抜群であった。スペシャルライブで登場した、INDEN、RINO LATINA II、ILL BOSSTINO。どのフロウやリリック、世界観とも絶妙に絡み合い、音と言葉が仲良く遊んでいた。

終盤に差し掛かると、オールドやミドルスクールを織り交ぜていた。その一連の流れは、原点と先端、簡単には表わせられない彼の歴史や今後が、密に詰まった等身大の音像にも見えた。

とても感動的な一夜であった事は言うまでもなく、ありとあらゆる物が祝福に訪れに来たのではないかとさえ思える。
正直、この風景を言葉にしようとするとなかなか浮かんでこない。それこそが素晴らしき音楽の一つであり、DJ KRUSH が表現してきた一部分であるのかもしれない。

 




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