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Louie Vega

LOUIE VEGA - ルイ・ヴェガ -

本名 : Luis Fernando Vager
スタイル : ハウス
出身地 : アメリカ
関連プロジェクト : Masters At Work、Nuyorican Soul
所有レーベル : MAW Records、Vega Records
オフィシャル・サイト : http://www.mawrecords.com

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叔父にサルサ界を代表するカンタンテ Hector Lavoe を持ち、両親は共にミュージシャンという恵まれた家庭環境で生まれた Little Louie Vega こと Luis Fernando Vager は、幼い頃からジャズ、ラテン、R & B、アフロなどといった多種多様な音楽に囲まれて育っていた。また、姉が NY の伝説的なクラブ Paradise Garage に通っていた影響もあり、自然とクラブ・ミュージックの世界に興味を持つようになった彼は、幼少時から慣れ親しんでいた幅広いジャンルの音楽を自身の基盤として創作活動をしていくこととなる。

ヒップホップやファンクをルーツに持つ Kenny Dope とのユニット Masters At Work での活動があまりに有名な彼であるが、実は ’91年にサルサ・シンガー Marc Anthony との共作名義で “When The Night Is Over” というアルバムをリリースしている。この作品には、“マンボの王様” こと Tito Puente や、ハード・ラテンの立役者 Eddie Palmieri、そして Kenny Dope など豪華なゲストが参加しており、ハウスとラテンを融合させた Masters At Work の雛形となるようなサウンドを聴くことができる。

’92年には Masters At Work として、映画 Manbo Kings に使用された Tito Puente “Ran Kan Kan” のハウス・ミックスをリリースすると、同曲はビルボードのダンス・チャートを一気に駆けのぼり、彼らの名を世に知らしめることとなる。翌 ‘93年には、ファースト・アルバムである “The Album” をリリース。その後も “Are you using me”、“Beautiful People”、“Love & Hapiness” といったヒット曲を連発し、彼らの人気は瞬く間に世界中へと広がっていくのであった。

そして、’96年に自身のレーベル MAW Records を設立すると、翌年には Nuyorican Soul 名義でのアルバム “Nuyorican Soul” を世に送り出す。Nuyorican とは、NY で生まれ育ったプエルトリカンを指す造語であり、つまりは Louie Vega と Kenny Dope のことを表している。自分たちのルーツを振り返りつつも、単純に音楽のジャンルだけではなく、人種や文化の壁さえも越えていくことを標榜したこの作品には、Inner Life のリード・ヴォーカルとして活躍したガラージ界のディーヴァ Jocelyn Brown、The Rolling Stones のツアーで長年バック・ヴォーカルを務めていることでも知られる Lisa Fischer、ソウル・フィーリング溢れるファンキーなプレイで人気が高い George Benson、そして Tito Puente などといった幅広い世代とジャンルのミュージシャンが参加。ジャズのコード進行、ヒップホップ的なビートの構築方法、そして彼らのルーツであるラテン音楽の要素をハウス・ミュージックの中に大胆に注入することにより、あらゆる境界を打ち崩すような真のクロスオーヴァー・サウンドが生まれたのであった。

この作品でその人気と音楽的評価を不動のものとした彼らは、その後ソロ活動も活発に行っていくようになる。12インチ・シングルやリミックスは、Masters At Work の活動と並行するかたちで ‘90年代初頭よりコンスタントにリリースしてきた Louie であるが、初のアルバムを世に送り出したのは ‘04年のことであった。”Elements Of Life” と名付けられたこの作品は、9/11 のテロと Louie 自身に息子が生まれたことがテーマとなっており、沢山の手が地球を支えるジャケット写真に象徴的なように、優しく包みこむような深い愛情をLouie らしいラテン・ミュージックをベースにしたサウンドで聴かせる傑作である。

’06年には、これまで何度もノミネートされてきたグラミー賞の Best Remixed Recording 部門を、Curtis Mayfield ”Superfly(Louie Vega EOL Mix)" で遂に受賞するなど、ますます評価は上がり続けている。日本でも彼の人気は高く、ソロでは毎年2,3回来日しているが、’06年12月には Masters At Work として10年ぶりに再来日することが決定。彼らの地元 NY でも非常にレアなライブ・セットを存分に堪能できるということで、多くのクラブ・ミュージック・ファンから歓喜の声が挙がったのは記憶に新しい。 (Yoshiharu Kobayashi)


LOUIE VEGA : インタビュー

Louie Vega Interview (2004/09/25)

LOUIE VEGA : パーティー・レポート

Nuit Liberte feat. Louie Vega - Air 3rd Anniversary - @ Air (2004/09/25)

LOUIE VEGA : リリース情報

Louie Vega / Mix The Vibe : For The Love Of King Street (2006/11/03)
Louie Vega / Choice Collection Of Classics (2004/05/01)

LOUIE VEGA : 来日イベント情報

Urbanphonics feat. Louie Vega (2006/10/13)
Air associated with Vega Records & King Street Sounds present Louie Vega (2005/09/23)