スイス出身の彼は、17歳からデトロイトテクノ、シカゴハウスといった音楽に影響をうけアーティスト活動を始め、スイスの国民的ラジオ番組Couleur 3のプログラム・プランナー兼DJとして働くと共に、Loft Electroclubの98年のオープニングからDJを務め、現在に至るまで多くのキャリアを積み上げてきた。パリのRex、ディジョンのAn-fer、バルセロナのCovaとMoog、アムステルダムのMazzo、ニューヨークの伝説的クラブCieloのほか、Carl Craig主催のDetroit Electronic Music Festival (d.e.m.f 2001)やSven VathとLeilaによるチューリッヒのMatrixやMiami WMC等にも出演。これらは、彼のセンスと実績が世界的なシーンで高い評価を得ていることを如実に物語っている。

03年にはMatthew Dear、Richie Hawtin、Christian Smith等の著名アーティストを定期的に招聘しているソーホーのクラブ、Tronic Treatmentでのレジデンシーを獲得し、約 1年間をニューヨークで過ごす。翌年にはスイスに帰国し、Loft Electroclubのブッキング・コーディネーターを務めることとなる。05年、後にCarl CraigやJames Holdenといったアーティスト達からも支持を集めることになるスタジオ・プロジェクト「Lazy Fat People」をRaphael Rippertonとともに発足。このディオの初のEPが06年初めに James HoldenのレーベルBorder Communityからリリースされ、また同年には、Mathew JonsonのWagon Repair、そしてCarl CraigのPlanet Eと、世界中から絶大なプロップスを得ているレーベルと次々に契約を結ぶことになる。昨年は、マイアミのWMCやスペインのMonegros、日本ではSummer Sonic09等にも出演。ソロ・デビューアルバム「Seventyne」もCadenzaからリリースし、さらにトップアーティストへと躍進を遂げた。現在はCadenzaファミリーの一員として、グローバルな活動を日々続けている。

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