HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

Hernan Cattaneo

F.E.U. presents SPICE! feat. HERNAN CATTANEO @ SPACE LAB YELLOW, TOKYO

DATE : 10th October, 2004 (Sun)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site



アルゼンチンが生んだプログレッシブ界のスターDJ Hernan Cattaneoが、3月20日のWOMBでの公演から数えて約半年ぶりに今年2度目となる来日を果たし、福岡O/D、大阪Underlounge、そして東京はSpace Lab Yellowの3箇所にてパフォーマンスを行った。毎回来日する度に、多くのファンをその官能的とも言えるセット展開で魅了し、そのフレンドリーでジェントルなキャラクターからも多くの熱烈なファンを日本に持つHernan。特にここYellowは、昨年の12月に来日した際に繰り広げられた伝説的なロングセットの記憶が残る場所ということもあって、その再現、あるいは、それ以上の盛り上がりを期待したファンたちが早い時間から大勢詰めかけていた。

HigherFrequencyが行った来日直前インタビューでも、「ディープな展開から徐々にあげていっても辛抱強く付いてきてくれる日本のファンが大好き」と語っていたHernanであるが、この日もまた昨年のプレイ同様に、ディープで印象的なサウンドスケープからセットをじわりとスタートさせる。ブレイクスやエレクトロといった変化球はあまり見られず、最初からタイトなリズムと深いベースラインを持つハウスが主体の構成。そこから徐々にグルーブ感とテンションをあげていきながら、まず最初の1時間半でフロアを一気にピークへと持って行く展開を見せてくれた。そして再びディープなトラックへと火力を緩め、時間をゆっくりかけて2回目のピークへの坂を徐々に登り始める。キャッチーなヒット曲やど派手なリズム系トラックを使わずにフロアの体感温度を上昇させていく力量は流石。ラテンの血がそうさせるのか、この手の音が好きな人にはたまらない官能的なトラックが次々と繰り出されていく。そして、この展開に「辛抱強くついてきた」クラウドたちだけにフロアが埋め尽くされた頃、クラウドたちの叫び声がフロアに満ちあふれ、この夜最高のクライマックスを迎えることになったのである。

Hernan Cattaneo
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