HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

STERNE feat HARDFLOOR, TAKYUU ISHINO, TEN

STERNE feat HARDFLOOR @ WOMB, TOKYO

DATE : 6th May, 2005 (Fri)
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site
TEXT : KAZOO(WOMB)



ゴールデンウィークもピークに差し掛かった5/6(Fri)石野卓球のレジデントパーティSTERNEが開催された。ゲストにはアシッド開拓者、ベテランHardfloorが5年振りのオリジナルアルバム"four out of five aliens recommend this"を引っさげ最新ライブセットを披露してくれました。コンビを組んでほぼ15年、来日回数は今回で11回という彼等、ハードフロアのみではなく、 テクノ がいかに日本に根付いているか再確認できたパーティだった。

朝早い成田着のルフトハンザ機に乗って来日した二人、ホテルチェックインまで時間が有り、ヨーロッパでは買えないというBATHING APEに直行。全く興味のなさそうなラモ−ンを尻目にTシャツを買いまくるオリバー。。外見通り全く違う趣味の二人がどんなライブをするのか興味をかられた。(結局ツアーで行った大阪、京都の全てのAPEショップに行き全19枚のTシャツを購入。。)

STERNE feat HARDFLOOR, TAKYUU ISHINO, TEN
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あいにくの雨にも関わらず、オープンから勢い良くお客さんが入り1時間後にはフロアは満員。レジデントのTENのDJもクリック系からはっきりとした4つ打ちのビートへと色を変え、完璧にハードフロアライブの受入態勢を整えた。準備の為にブースに上がった二人を見ただけで声が上がってしまうほどのクラウド。TENの最後の曲が終わると共に"hard floor will survive..."というSEが飛び新曲"T2 DA C"のメロディが入るとフロアのエナジーは一気に沸騰。彼ら2人がビートに対して同じタイミングで頭を振り、機材を操る。そのローテクな機材から出てくる暖かい機械音は今のテクノミュージックに無い深みがあるように思える。今ならPCで出すだろうと思われる音も彼等はトラックに乗る上音一つ一つに対して機材を用意している。その中でも特徴的なのがTB-303(DEVICE GIRLSのVJでも写していた)。シーケンサー、ミキサー、キーボードを操るラモ−ンに対し、303を3台とそれに対するエフェクターを駆使するオリバー。アシッドの特徴的なミヨーンというウネリはこの機械から出る。もちろん凄い機材の量になるのだがこの スタイル にこだわるからこそ彼等独自の音が生まれるのだ。すでに製造されていない303を15台も家に保有して、リペアを繰り替えしている彼等のスタイルは、ドイツ特有の マイスター (職人)の気質なのかもしれない。もちろんダンスミュージックは新化しているし、すべき物だ。ただ変わらなくても良い物もある。もちろんフロアにいる人達全員が彼等の機材に対してのこだわりは知らないだろうが、確実にそこから出される音に今の渋谷の若物たちが反応している。彼等がいなければJOSH WINKの"Higher state of concoiusness"やALER EGO"Rocker"も存在しなかっただろう。彼等のクラシックから最新曲まで約1時間半のライブは日本という国がいかに テクノ という音楽に足して寛大で、愛があるという事を証明してくれた。

STERNE feat HARDFLOOR, TAKYUU ISHINO, TEN
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そんな彼等が10年以上前に初の日本ツアーを一緒に回ったのがなんと石野卓球。先日ドイツMAYDAYで電気グル−ヴライブを披露して帰国したばかり。ハードフロアライブの終了と共に共に甲高い"アシイーーードォ!!!"というSEを入れ、終止アシッド色の強いトラックを入れつつ今までに無い程のハードなプレイでフロアを上げつづけた。彼のDJとしての懐の深さとルーツに対する敬意を感じた。

今やドイツの文化といっても良いテクノミュージックを作り上げたグループの一つハードフロア。そしてそれらのジャーマンテクノをうまく日本の地に根付かせた石野卓球。 星の数ほどに細分化された現代のダンスミュージックの宇宙をたどって行くと"シーン"という大きな星座にたどり着いたような夜だった。

STERNE feat HARDFLOOR, TAKYUU ISHINO, TEN
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