HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

VADE feat LOCO DICE @ WOMB, TOKYO

VADE feat LOCO DICE @ WOMB, TOKYO

DATE : 21th July, 2007 (Sat)
DJ : Loco Dice (M_nus, Cocoon), Hiroshi Kawamabe (Tokyo No.1 Soul Set)
PHOTOGRAPHER : Masanori Naruse
TEXT : Ryo Tsutsui (HigherFrequency) _ Midori Hayakawa (HigherFrequency)



テック・ハウス・レーベル Four:Twenty よりデビューを飾り、その後はOvum, M_nus, Cocoon Recordings, Cadenza などといった、シーンのトップレーベルで多くのクオリティ・トラックを送りだし、今やドイツのみならず、世界中で高い人気を誇る要注目のDJ/プロデューサー、Loco Dice が遂に初来日を果たした。彼は着実な進化をとげてきたアーティストであるにもかかわらず、以前は日本ではそれほど爆発的な認知度はなかったが、去年の夏ごろより水面下で Loco Dice の来日を待望する声を聞くようになり、今年のこの来日のタイミングではかなり期待値があがっていたといえるのではないだろうか。ヨーロッパでは彼はすでに Ricardo Villalobos や Luciano とも並び称されるほどの存在となっていて、その期待も当然といえるのかもしれないが。

VADE feat LOCO DICE @ WOMB, TOKYO
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当日いよいよまだ見ぬ Loco Dice の登場を控えた WOMB 内は予想通りの超満員、Hirosi Kawnabe氏のややアップリフティングなセットで十分に温まった状態を迎えていた。誰もが期待と興奮を抑え切れない様子でパーティバイブに身を任せ、本人の登場を待っている。そんな状態の中、彼がブース内に登場するやいなや、膨らみ切った期待が爆発するように大歓声が沸き起こり、彼もクラウドの期待に答えるようにプレイを開始。いきなりそれまでHirosi Kawnabe氏がプレイしていた華やかなサウンドからぐっと地味に抑えた楽曲でプレイをスタート、序盤は予想していたよりもハードな選曲で会場内を一気に自分の世界に引き込んだ。その後は淡々とトラックをつないでゆくプレイでその場をキープ、この日の Loco Dice は非常に繊細なアップダウンを繰り返しつつ、一見地味でありながら非常に力強いグルーブで観客を揺らしていく、ある意味でとても彼らしいセットを展開。ぐんぐんと観客を自分の世界へ引き込んでいき、自身のヒット曲 Seeing Through Shadows の印象的なメロディが鳴り響いてきたころにはフロアはどっぷりと Loco Dice ワールドへ。彼自身も勢いに乗ってクラウドに向かって吠えるパフォーマンスを見せるなど、野性グルーブは健在。上げすぎず、下げすぎず、一定のポイントでグルーブをキープしつつも、パーカッシブなトラックや美麗なメロディラインのハウスサウンドなども投下し、彼ならではの懐の深さを披露し、つかんだ観客を放さない安定したプレイで存分に楽しませてくれた。

VADE feat LOCO DICE @ WOMB, TOKYO
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