HigterFrequency パーティーレポート

ENGLISH PARTY REPORT

DANNY HOWELLS @ Womb

GLOBAL UNDERGROUND MIAMI GU#27 feat DANNY HOWELLS @ WOMB

DATE : 2nd July, 2005 (Sat)
DJ : Danny Howells
PHOTOGRAPHER : Mark Oxley / Official Site
TEXT : Kei Tajima (HigherFrequency)



プログレッシヴ・ハウス・ファンを中心に多くのダンス・ミュージック・リスナーから支持を得ている UK のレーベル Global Underground の名コンピレーション・シリーズの最新作として、"Global Underground #027 MIAMI"をリリースしたUKを代表するDJ / プロデューサー Danny Howells が、3月からスタートしたリリース・ツアーの一環として来日、およそ2ヶ月弱にわたって続いたオーストラリア〜アジア・ツアーの最終日となる7月2日に渋谷WOMBでギグを行うこととなった。"Global Underground #027 MIAMI" では、サンフランシスコ系ハウス・ミュージックから、エッジーなエレクトロニック・ミュージック、そしてファンキーなプログレッシヴ・トラックまで縦横無尽に駆け巡るエクレクティックなスタイルでリスナーを魅了してくれた Danny、オープン〜クローズまで本人がプレイするという今回の公演で、どれだけ "deepsexyfuturistictechfunkhouse" なセットを披露してくれるのか、大きな期待を胸に、当日を迎えた。

DANNY HOWELLS @ Womb
DANNY HOWELLS @ Womb
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DANNY HOWELLS @ Womb DANNY HOWELLS @ Womb
DANNY HOWELLS @ Womb

イベント当日、取材も兼ねてオープン前に会場入りした HigherFrequency を待ち構えていたのは、フロアに設置された通常よりも低いステージ。今までは3階 DJ ブースのみでしかプレイを行ったことのなかった Danny が、今回は2階のステージでプレイするという。DJ をしなからそのパフォーマンスでもクラウドを楽しませてくれることで有名な Danny だけに、今回のセットが非常に楽しみに感じられた。短い時間ながらも和やかな雰囲気の中で終了したインタビューの後、Danny がゆったりとしたハウス系トラックをスピンさせ、ムードをクリエイトしていくと共に会場がオープン。早速前方に駆け寄った筆者を、これぞ Danny の真骨頂とも言えるような、ソリッドなエレクトロと、ハウシーなトラックでビルド・アップされた空気が包み込んでくる。そんな心地の良いグッド・ミュージックに包まれ、あっという間にフロアも満員状態になると、Danny の方もだんだんとヒート・アップしてきた様子。クラウドを煽ったり、お得意のダンスをみせて自らムードを盛り上げていく。そんな最高のテンションの中、インタビューで Danny 自身が「プレイするかも」と語っていた "GU #027 MIAMI"の収録曲 Tomas Barfod の "Light Shine" がピースフルに響き渡ると、フロアは大きな感動の渦に包まれ、クラウドの表情はまさに感無量といった感じ。多くのスタイルと、高いスキルを持った DJ は他にごまんといるものの、これだけ早いペースで、オリジナルなスタイルでクラウドの心をぐっと掴み、ハッピーな気分にさせてしまうハートフルな DJ は、正直 Danny くらいしかいないのではないだろうか。そんな事を思いながら、心地のいいビートに身を任せていると、トラックはミックス CD と同様に、AN-2 の "Road Through The Rain (Steve Bug Mix)" へと続いていく。

次々とドロップされるファンキー&セクシーなトラックによって高揚感にひたるクラウドは、続いて Desyn Masiello による ミックスCD "Original Series 01"にも収録された Stylophonic による"All Nite"などをはじめとする、エッジーなエレクトロニック/テクノ・セットの旅へと導かれていくことに。筆者にとって、ここまでのセットはまさに今年のベスト3に入ってしまうほどの内容だったものの、中盤を過ぎると、Danny も相当ヒート・アップして来てしまったのか、激しいテクノ・トラックが続いてドロップされるようになる。筆者的には、Danny による後半1〜2時間の激しいセットは大好物といったところなのだが、今回はテクノ・セットがスタートするポイントが少々早かったようだ。しかし、超満員のクラウドは激しいテクノ・トラックにも勝る勢いでテンションをキープし続け、Danny はパーティーが終了するその瞬間までフロアを沸かし続けていく。残念ながら、筆者はここで会場を後にしなければならなかったのだが、その後行われた毎回恒例となっている4階でのアフター・アワーズではDanny もスタイルを一転、ハウシー&エレクトロニックなチル・アウト・セットを披露してくれたとのこと。常に精一杯に、徹底したセットでクラウドを楽しませ、終始笑顔にしてしまうDanny マジックは今回も健在だったようだ。

DANNY HOWELLS @ Womb
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