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ReBirth Museum

international news _ 2005.09.06

プロペラヘッド社のソフト ReBirth が製造中止、そしてフリー化へ

Text by H.Nakamura (HigherFrequency)

統合型音楽制作ソフト Reason などの開発を手がけるプロペラヘッズ社が、ソフト・シンセ黎明期に発表し、パソコンによる音楽制作の環境に大きな影響を与えたことで知られるソフト音源 ReBirth が開発を終了し、今後はフリー・ソフトとして提供されることになった。

ReBirthはローランド社のリズム/ベース音源の名機、TR-808、TB-303、TR-909 をシュミレートしたソフトとして90年代の後期に登場。まだまだ DTM が今のように手軽でなかった時代に、本物そっくりのインタフェースにリアルな再現音をパソコン環境で実現し、多くのエレクトロニック系アーティストに影響を与えてきたソフトである。また、当初からある程度の技術をオープンにしていたこともあり、ユーザーによる数多くのカスタマイズ・バージョンなどもネットで入手することが出来、いわゆる現在のソフト・シンセやプラグイン文化の先頭を走ってきたとも言うべき存在だ。

今後は、ReBirth本体や関連ソフトなどが入手でき、掲示板などが併設された「ReBirth Museum」がオープンされるとのこと。ソフト・シンセの世界も第2世代へと突入したことを実感させられるニュースと言えるだろう。


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