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international news_2009.10.19

Richie Hawtin が Berghain から追い出される

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Shogo Yuzen

先週、ミニマルテクノ界のヒーローである Richie Hawtin がベルリンの有名クラブ Berghain のDJブースとバックステージを区切っているカーテンを壊したとして、仲間と共にクラブから追い出された(※あくまで本人の意思で出て行った)という事件が Electronic Beats にて報道された。

その日、同クラブで6時間のセットをプレイしていた Dubfire は事件を振り返り、彼の Twitter で Berghain のセキュリティーを馬鹿呼ばわりし、「僕たちのクルーのメンバーに嫌がらせをしている。」 と綴っている。また追いだされた当人の Hawtin は彼の Facebook にこのように書き込んでいる。

「Berghain は中に一度入ってしまえば素晴らしいクラブだけど、エントランスが厳重すぎて馬鹿げてるよ。いいクラブなのはわかるけど、そんなエゴ丸出しのやり方はよくないよ。僕等はみんな Berghain でプレイして一緒に仕事をしたいと思ってるけど、その前にそっちの態度を直してもらいたいね!!!このクラブがオープンする前からサポートしてきた人間のことを忘れちゃいけないよ。」

この一件に対してWeb上の掲示板では、その厳重さで有名な当クラブのエントランス体制を批判する者(主に以前クラブに入れなかったクラバー)と、セレブやVIPも他の客と同じように扱う体制に賛同する常連客の賛否両論の意見が書き込まれている。

しかし、この一件により Berghain のクラブとしてのステータスはさらに上がるだろう。過去に一世を風靡したニューヨークのクラブ、Studio 54 も同じように責任者の Steve Rubell により非常に厳しいエントランスのルールが定められていた。

同クラブの最も有名なエピソードは Chic の Nile Rodgers と Bernard Edwards が当時超優名ポップスターであった上、女優の Grace Jones から招待されていたにも関わらず1977年の大みそかに入場を断られたという一件だろう。クラブに入れずに激怒した彼らは家に帰り、酒を飲みながら、歌い始めたという。

その時の様子を Nile Rodgers が昨年の News Of The World とのインタビューで語っている。

「最初に俺達は "Awww f*** off. F*** Studio 54" って歌い始めたんだ。歌ってる内に歌詞が出来上がったんだけど、実際に冷静になって考えてみたら 『どうやって F*** Off なんて名前の曲をラジオで流すんだ?』 って思ってね。それで曲の名前を 'F*** Off' から 'Freak Off' に、最終的には 'Freak Out' に変えたんだ。」

'Freak Out' はその後600万枚を売り上げ、その2年後には Studio 54 でのドラッグ・パーティーにインスパイアされて作ったという 'Good Times' が全世界チャートで1位の座に輝いている。


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