international news _ 2007.06.13
ベルリンのニュー・レイヴ事情
Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Terumi Tsuji
ベルリン出身のニュー・レイヴ/マッシュアップ・クリエーター Shir Khan は、「ベルリンのクラブシーンではまだまだミニマル・テクノが主流」だと語った。
「テクノ/ミニマル・シーンで活躍してるアーティストはみな口を揃えて『ミニマルはもう聴きたくない』って愚痴をこぼしてるし、ベルリンにある大半のクラブが『うちのクラブはミニマル・クラブじゃない』と主張してるけど、実際に足を運んでみると結局どこもミニマル一色なのさ。ただ
Panorama Bar は例外と言えるかもね」
「『ミニマルなんて最低』という人や、‘Kill Minimal （ミニマルをぶっ潰せ）’と書かれたＴシャツを着てる人たちをよく見掛けるけど、まだまだミニマルの人気は衰えてないよ」
マッシュアップDJとしてスタートし、エレクトロクラッシュ／ニュー・レイヴDJとして活躍中の Shir だが、サンパウロの人気トリオ Bonde Do Role
のリミックスを手掛けたことを切掛けに、最近ではバイレ・ファンクやエレクトロ・クロスオーバーもプレイしているようだ。なお彼は、ベルリンのニュー・レイヴ・シーンについてこう語る。
「ニュー・レイヴは話題にはなっているけれど、ベルリンにはまだちゃんとしたシーンは出来てないよ。ニュー・レイヴのスタイルを真似したパーティーはいくつかあるけれど、上手くいってるとは言い難いな。ニュー・レイヴ・ファッションに身を包んで、ルミカを持ちながら踊ってる人いるけれど、シーンとして根付いている訳ではないね」
「あとベルリンのメディアの間では、ニュー・レイヴに対する評価はあまり高くないんだ。ベルリンにおけるニュー・レイヴ・ムーブメントはスタートしたばかりだよ。もしくは、メディアが『ニュー・レイヴ・ブームはもう終わった』と騒ぎ立てることで、ニュー・レイヴがベルリンで流行るのを阻止しようとしてるのかもしれないね」
Shir Khan リミックスも収録した Bonde Do Role のニューシングル‘Office Boy’は、近日リリース予定。
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