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Sasha

international news _ JONTY SKRUFFF _ 2005.06.21

Sasha - スーパースターDJの地位独占を非難

Text by Jonty Skrufff _ Translated by Kei Tajima (HigherFrequency)

最近ニューヨークでの活動が目覚しいイギリス人 DJ Sasha が、Skrufffとのインタビューに応え、新しい才能あるDJの出現を阻むベテランDJが蔓延るイギリスのダンス・ミュージック・シーンについて、意外にも激しい非難を展開させた。

「今の状態のままではエレクトロニック・ミュージックは全く発展しなくなってしまうと思うんだ。シーンで生き残るためには、進化を続けていかなくてはならない。そのためには新しいDJの存在が不可欠なんだ。18歳〜19歳くらいの新しいDJが常にクラブでスピンしているような状態がなくなってはならないのさ」

「僕は、新しい、若いDJによるブレイクがまた来ると信じてる。でも、未だに彼らの活動を阻んでいるビッグ・ネームたちが蔓延っているようだね」

一方、このように語った彼自身はと尋ねると、「難しいね。まだリタイアする予定はないけど、40〜45歳になっても今のようなツアー・スケジュールをこなしているとは思えないよ」とのこと。

また、アシッド・ハウスのパイオニアはイギリスのクラブ・シーンについても、「最近のイギリスのクラブ・シーンやパーティーはメディアにも全く相手にされていない」と、同様に非難する考えを表した。

「2000年周辺のシーンの状態はそれはヒドいものだったよ。散々な設備にぞっとするようなパーティーばかりだったんだ。'90年の初めにシーンが生まれたときの状態とは天と地の差だったよ」

「そうこうするうちに、シーン自体もコントロール出来ないような状態になってしまったのさ。みんなシーンに飽きてしまって、次の世代のサウンドであったR&Bやヒップホップがブレイクしたんだ」

イビザのクラブSpaceが先週アナウンスしたところによると、今年は木曜日のレジデント・イベントとしてSashaそしてSteve Lawlerによる "Thursdays At Space" が開催され、Steve Lawlerがテラス・エリアでプレイする間、メイン・ルームではSashaによる"Fundacion" が行われ、Ableton Liveを駆使したセットが披露されるということ。また、Ableton Liveを使用してコンパイルされた同名のミックスCD "Fundacion" もGlobal Undergroundから発売中である。(Jonty Skrufff/Skrufff.com)

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