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Coldcut

international news _ 2006.07.31

Coldcut - ‘Walk A Mile In My Shoes’ 秘話を語る

Text by Jonty Skrufff (Skrufff.com) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

Coldcut がニューシングル ‘Walk A Mile In My Shoes’ のプロモ盤を発表した。今回のシングルには、Tiga や Tom Belton、Henrik Schwarz といったプロデューサーによるリミックスも収録されているとのこと。

中でも、Tiga による淡々としたテクノ・ミックスに続いて収録されている Henrik Schwarz のハウス・ミックスが群を抜いて素晴らしいことは確かだが、ここに収録されているトラックのすべてが、Joe South のオリジナル曲に対するラディカルな解釈であることは間違いない。原曲は過去に Elvis Presley や Bryan Ferry といったアーティストにもカヴァーされており、今年の初めに行われた対 Skrufff とのインタビューでも、Coldcut 自身、それがこの曲を発見したきっかけとなったと話していた。

「この曲は以前からカントリー・ロックの姿をした素晴しいソウル・チューンだって思ってたんだ。だから結構前にシンガーを探してデモを作ったんだけど、長い間棚に放置したままになっていてね」Jon More はこのように話す。

「もともとは 90bpm だったんだけど、ある時それでハウス・トラックをつくってみたんだ。トラックのスピードを上げて、キーを変えて、いろんなことをしてみたというわけ。確かに面白かったんだけど、正直言ってちょっとダサくてね。だからまた棚に戻して長い間放置してしまったのさ」

ところがある日、制作中であったこのトラックを耳にしたJon のパートナーである Matt そしてバンドの A&R である Ross Allen は、曲作りを続行するように願い出たという。

「『面白いトラックだね。確かにちょっとダサい感じはあるけど。ヴォーカルが合わないんだろうね。それを解決すればいいんじゃないかな』って Ross が言ったんだ。それからいろいろと話してるうちに、Robert Owen の名前が出てきてね」

「確か Robert はシカゴかどこかに行ったはずだって思ってたんだけど、実際彼はロンドンに住んでいて、友達の友達の友達だったんだよ。だから早速彼に連絡して、その週のうちに彼にスタジオに来てもらってヴォーカルを再録音したんだ。それから楽曲をプログラミングして、出来上がったのさ。もう少しでアルバムには間に合わないところだったよ。随分と長い間未完成のままだったからね。もともとこのトラックをつくり始めたのは3年も前だったんだ」

‘Walk A Mile In My Shoes’ は Ninja Tunes から8月21日に発売


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