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international news_2010.04.21

Massive Attack がPVで音楽拷問反対を訴える

Text by HigherFrequency

今年の FUJI ROCK FESTIVAL にも出演が決まった Massive Attack が、今年2月にリリースされたニューアルバム "Heligoland" からの楽曲 'Saturday Come Slow' のPVを公開した。

Gorillaz の Damon Albarn (ex. blur) をヴォーカリストとしてフィーチャーしたことでも話題を呼んだ本曲だが、レベル・ミュージック的なバックグラウンドも持つ彼ららしく、PVにも社会的な主張が込められている。 PVは約8分のショートフィルム形式。テロ画策容疑でグアンタナモ米軍基地に5ヶ月にわたって勾留され、二日半の間大音量の音楽を聴かされ続ける拷問を受けたイギリス人・Ruhal Ahmed が出演し、ケンブリッジ大学の研究室に創られた無音室の中で自分の体験を語っている。

音楽をいわば「悪用」する、このような拷問の存在自体あまり日本では馴染みがないと思われるが、特にアメリカ国内を中心に、自身のトラックを拷問に利用された Nine Inch Nails らのアーティスト達による反論の声がしばしばニュースとして報道されるなどの動きもある。こちらのPVも、音楽拷問反対組織である zerodb の協力で製作されたとのことだ。

本PVの監督は写真家の Adam Broomberg と Oliver Chanarin。Massive Attack はこの他にも、"Heligoland" からの楽曲7曲を気鋭の映像作家とのコラボで製作するプロジェクトを行っており、これまでに Edouard Salier 監督 'Splitting The Atom', UVA 監督の 'United Snakes', Toby Dye 監督の 'Paradise Circus' が公開されている。







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