HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Trafik Interview

Global Undergroundのコンピレーションや、John Digweed、Nick Warren、Hernan Cattaneoなど大御所DJのDJチャートにも最近頻繁にその名を登場させている "Trafik"。敏感なリスナーの中には、既にこのイギリス人DJ/プロデューサー・ユニットに注目していた人もいたはず。1999年に結成後、5年という歳月を経てGlobal Undergroundから待望のデビュー・アルバム "Bullet"をリリースした彼らに、イギリス在住のHigher Frequencyスタッフが接触。ユニットの中でも、DJやプログラミング・サイドを得意とするAndrew Archerにインタビューを行った。

> Interview : Matt Cheetham (HigherFrequency) _ Translation & Introduction : Kei Tajima (HigherFrequency)

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HRFQ : どうしてTrafikというユニット名を選ばれたのですか?

Andrew Archer : '80年代に"Traffik"っていうヘロインの密輸を題材にしたテレビ・ドラマが放送されてたんだけど、"Traffik"のFをひとつとってみたら結構いい感じだったからそういう名前にしたんだ。

HRFQ : あなたたちの音は、よくFlukeやOrbitalと比較されがちですが、今回のアルバムにはどういった影響が強く表れていると思われますか?

Andrew Archer : FlukeやOrbitalみたいな伝説的なアーティストと比較されるのは素晴らしいことだよ。ただ、僕たちの音楽にはいろいろな音楽の影響が表れていると思うんだ。Pink FloydやKraftwerk、初期のRenaissanceのイベントで流れていた音…それにThe Stone RosesやThe Whoみたいなバンドからも大きな影響を受けてきたからね。

HRFQ : あなたとJohnが音楽制作を始めたのは1999年だったということですが、今回デビュー・アルバムをリリースするまでにこれだけ長い時間がかかったのはなぜですか?

Andrew Archer : 音楽制作を始めてから、いろいろなスタイルや長さのトラックを書きため続けてはいたんだけど、Trafikとしてデビュー・アルバムをリリースする前にきちんとユニットとしてのスタイルを確立させておきたかったんだ。だから、Global Undergroundのチル・アウト系のコンピレーションに参加したり、Dave Seamanや Lostep、 Goldfrappといったアーティストのリミックスしたりすることは、僕たちが定まった音楽性へ見つけ出す上ですごく役に立ったと思う。そのおかげもあって、今回のアルバムの90%くらいはたった3ヶ月の間に出来上がってしまったんだよ。

HRFQ : 近い将来ライヴ・ツアーの予定はありますか?

Andrew Archer : そうだね。最終的にはライヴ・ツアーが回れるくらいユニークなライヴ・セットを目指してるんだ。今回のアルバムのトラックはクラブで流すにはあまり適してないものがほとんどだから、それを新しいかたちに発展させていかなくちゃいけないと思ってる。また何か新しい情報があったら知らせるよ。

HRFQ : アルバムからのファースト・シングル 'Your light'はLuke Chableによってリミックスされましたね。他のトラックで、誰かにリミックスして欲しいものはありますか?

Andrew Archer : 最近 Potter and Habershamが"Surrender"のリミックスをやってくれて、2005年頭に出るシングル・パッケージの一部としてリリースされる予定だよ。Potter and Habershamはアメリカの若い二人組みのプロデューサーで、すごく新しくて、エキサイティングな音をつくってるんだ。テクノに近いけど、ファンキーでメロディックなんだよね。

もしリミックス依頼をするとすれば、The Chemical BrothersやDJ Shadow、Liam Howlettみたいに、リミックスに強烈な個性が出るアーティストに"Relax"とか、 "Our Time In The Future"っていうレフト・フィールド系のトラックをやってもらいたいな。

HRFQ : 今回のアルバムについて周りのDJからはどんなフィード・バックがありましたか?

Andrew Archer : John DigweedやNick Warren、Satoshi Tomiie、James Zabiela、Jonathan Lisleのように、僕たちがずっと聴いてきたようなベテランDJからは、信じられないくらい熱いサポートを受けているよ。いつも彼らのお気に入りに僕たちのトラックを選んでくれるしね。 それに、アルバムを聴いてくれた人のHP上の掲示板の書き込みやE メールも、ただのクラブ・チューンの集まりではないこのアルバムを大絶賛してくれているんだ。

HRFQ : これから先1年間の予定を教えてください

Andrew Archer : 今年の初めにつくったLoft スタジオを増築する予定なんだ。あと、僕たち自身や、プロデュースしているアーティスト…最近Dave SeamanのAudio Therapyとも契約した、今回のアルバムでヴォーカルを担当している女性シンガーのRachel Lambのためのウェブ・サイト www. loftmusic.co.uk 上でもいろいろ進めていくつもりだし、もちろんTrafik やForth名義でも新しいトラックを制作していくよ。それで、だいだい2005年の終わりごろには"Bullet"に続くアルバムに取り掛かり始めるって感じかな!

End of the interview

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