HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Tiger Stripes Interview

Nite Grooves、 Ibadan 等の人気ハウス・レーベルで活躍しているスウェーデン出身の DJ / プロデューサー Tiger Stripes が、 STUDIO APARTMENT の森田昌典が主宰するレーベル Apt. よりファースト・アルバムをリリースする。 NYハウス界の大御所 Kerri Chandler など豪華アーティストをフィーチャーし、以前から話題を呼んでいた同アルバムのプロモーションも兼ね、森田氏のイベント Museum に出演を果たした彼に HigherFrequency がインタビューを決行。

発売を間近にしたニュー・アルバムについてはもちろん、楽曲制作でのスタンス、さらには最近生まれたという娘さんに関するエピソードなど、どんな質問にも和やかなムードで応えてくれた。

> Interview : Len Iima (HigherFrequency) _ Translation : Kei Tajima (HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : 今月末に Apt. からファースト・アルバム “Safari”がリリースされますが、今のお気持ちはいかがですか?緊張していますか?それとも全く心配していないですか?

Tiger Stripes : もう出来てしまったから、今更心配してもしょうがないと思ってるよ。すべてが上手く行って、みんながアルバムを気に入ってくれたら嬉しいな。アルバムの仕上がりには満足してるからね。

HRFQ : ニュー・アルバムのリリースや、クラブ Go Bang! の運営、最近生まれたという娘さんの世話で、忙しい日々を送られていると思うのですが…?

Tiger Stripes : 確かに忙しいけど、フルタイムで娘の世話をするために、ほとんどの仕事は娘が生まれる前に片付けてしまっていたんだ。だから今は仕上げた作品がリリースされているだけ。週末には DJ しているけど、平日は娘と一緒に家にいるんだ。最近ではスタジオにも週一のペースで入るようになったよ。忙しいけど、家族といっしょにいられるのはいいことだし、平日は赤ちゃんの叫び声ばかり聞いているから、週末に DJ するのもバランスがとれていいんだ。いい組み合わせというわけさ。

HRFQ : アルバムに収録されている楽曲で、Kerri Chandler と制作された‘Song For Edit’はピュアなハウス・トラックですね。このような楽曲を制作される際は、どのようなアプローチをされるのでしょうか?はじめからハウスらしい楽曲にしようとして取り掛かられたのですか?それとも自然に出来上がった結果なのでしょうか??

Tiger Stripes : この楽曲に関してだけど、まずスタジオで僕が何となくギターを弾いていたんだ。そうすると、Kerri はキーボードを弾き始めて、ジャム・セッションが始まったのさ。今までに僕ら二人ともこういったやり方で曲を作るのには慣れてなかったから、すごく楽しかったよ。ビートはちょっとだけ Kerri のスタイルっぽくしてみたんだ。それから二人で話し合って、曲全体をどういう感じにしたいか話した。仕上げは、彼がスタジオを去ったあとに僕一人でやったんだ。そうやって自然に出来た曲なんだよ。

Tiger Stripes Interview

HRFQ : 本日のイベントのポスターには、 Tiger Stripes aka D’Malicious といったかたちの表記がされていますが、 D’Maliciousとしての活動はここ数年行われていませんね。今後 D’Malicious として作品をリリースされる予定はありますか?それとも今後は Tiger Stripe 名義一筋なのでしょうか? 

Tiger Stripes : もしかしたら、D’Malicious として新しいトラックを作るかもしれないけど、どうなるかは分からないね。既に出来上がっている曲はあるから、どこかのタイミングでリリースはされると思うよ。ただ、今後あまり多くの名義は持ちたくないんだ。Tiger Stripes に集中したいからね。同じ名義で様々なスタイルの音楽をリリースするのもクールだと思うんだ。それが僕のスタイルだし、僕の DJ の仕方もそうだし。いろいろなジャンルをプレイするのが好きなんだ。今はテッキーな作品を多くリリースしているけど、それは今の僕の心がテッキーな方向に向いているからだと思うしね。たまにシンガーも入れた本格的な曲も作りたいと思うこともあるけど、ものすごく手間がかかるんだ。理想としては、両方やっていきたいね。

HRFQ : 今夜は STUDIO APARTMENT の森田昌典と共演されますが、世界の各国でプレイする際に、地元のDJに対してライバル心を持つことはありますか?

Tiger Stripes : いいや、ないかな。彼らが呼んでくれるからパーティーでプレイ出来るわけだし、彼らの作品も大好きなんだ。だから実際に会うことが出来て嬉しいと思ってるよ。僕はただここに来ることが出来て幸せだし、一緒に楽しい時間が過ごせることを光栄に思ってるんだ。

HRFQ : あなたの一番のお気に入りのアーティストは Jerome Sydenham で、彼はあなたにとってまるでお兄さんのような存在だそうですね。他のアーティストと一緒に仕事をするためには、相手と強い繋がりを持っていることが重要だと思われますか?それとも、誰とでも比較的簡単にコラボレーションすることが出来るタイプですか?

Tiger Stripes : 誰とでも働くタイプではないと思うな。自分一人で、自分のやり方で曲を作るのが好きだしね。ただ、 Jerome と僕にはものすごく強い繋がりがあるんだ。同じものが好きだしね。それに、彼も僕と同じように、いろいろなスタイルの音楽が好きなんだ。だから相性がいいのさ。彼とは今後も一緒に音楽をたくさん作っていくつもりだよ。

End of the interview

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