HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Tech Booty Funk

読者の方の中にも、赤い箱がフィーチャーされたフライヤーやビジュアルイメージ、「Redbox」 という不思議なネーミングをここ数年各地で見聞きし、パーティーにも訪れた方が多くいるのではないだろうか?そして赤い箱と同様、突然東京のシーンに現れた Redbox レジデントの凄腕DJユニット、Tech Booty Funk の名前ももちろん彼らのつむぎだすタフなグルーヴと共に覚えていることだろう。

2006年にスタートした当プロジェクトも今年で3年目を迎え、このたび3周年アニバーサリーパーティーを目前に控えた Tech Booty Funk の Carlos Gibbs にインタビューを実施。Redbox プロジェクトの発起人でもある彼に、当プロジェクトの歴史と意義を彼自身が手がけたビジュアルと共に語ってもらった。

Interview : Seiji Hitomi (HITOMI Productions)
Introduction : Midori Hayakawa (HigherFrequency)
Special Thanks : Yu Hokazono (RedBox / KIKA Style)
RedBox photo's by : Carlos Gibbs (RedBox / Skinni Pants)
Interviewee : Mr. Red * Carlos Gibbs

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-- カルロス、まずは "Redbox" 3周年おめでとう!今日は、君が立ち上げた "Redbox Project" の軌跡を中心に話しを聞ければと思っている。この3年間の "Redbox" のパーティーや活動は、僕たちクラブに関わる人やコアなクラバー、それからアートやファッション系の人達には既によく知られているけど、今日のインタビューを通して、もっと多くの人々に "Redbox" とは何か?を知ってもらえればと思っているよ。

じゃあ最初に、君がクラブミュージックやパーティー・シーンに関わり始めた頃の話しを聞かせてくれる?

Carlos Gibbs (C.G) : OK. 僕は "Deep House Project" というレーベルを運営しつつ、自分でも楽曲制作・リリースしていたんだけど、2000年頃からサン・フランシスコで、ハウスやディープテクノを中心とした非合法のウェアハウス・パーティーを開催し始めたんだ。ゲストには、Roger Sanchez、Felix Da Housecat、DJ Sneak、Miguel Migs、Justin Martin、Jay-J、Stevie Kotey、Matthew Dear などが参加してくれてたよ。

-- その後、"Redbox Project" がスタートするきっかけは何だったの?

C.G : 僕は音楽と共にアートや写真も好きで、そういうもの全てをミックスさせた空間や時間を作りたかったんだ。だから、"Redbox Project" の 50%は "MUSIC" で、50%は "ART" なんだよ。アート・プロジェクトでもあり、パーティーでもある。それで、そのプロジェクトのアイコン的なものがあればと思って、本物の Red Box を作ろうと考えたんだ。ちょうど、スターウォーズとかの美術を担当していた友人がいたから、彼に、10x10 inch の赤い箱の製作を依頼したんだ。そしたら、製作費に3万円位かかるよ、と言われて、正直迷ったんだけど(笑)、、お願いする事にした。でも今となってはプロジェクトのすべての始まりがその箱だったから、作って良かったと思ってるよ。

-- 本物の箱を作ろうっていう発想が面白いね (笑)。それでその赤い箱=Red Box は、どうしたの?

C.G : アメリカの色んな場所やパーティーに出没しては、そこにいる人達にその箱を持ってもらったり、置いたりして写真を撮り続けたよ。その後、その Red Box をかかえて世界中を旅して、同じようなことを続けたんだ。そうやって続けていくうちに、みんな ”あの Red Box は何なの?” って感じになってきてね、"Redbox Project" への興味を喚起させることになったんだよ。

-- 発想だけじゃなくて、方法/行動も面白いね (笑)。それで "Redbox" としてのパーティーは当時やってたの?

C.G : 実際 "Redbox" としてのパーティーを開いたのは、サン・フランシスコのウェアハウスで1回だけだよ。ゲストに Miguel Migs を呼んでね。(Red Box の噂も広がっていたこともあって) 700人位の人が来てくれたよ。

Tech Booty Funk

-- じゃあ、"Redbox" の本格的なスタートは日本で?

C.G : そうだね。世界中を旅して回った中で、日本がベストな国だと感じたんだ。日本の文化やマナー、デザインやパーティー・シーン、それから日本人の気質が好きで、日本に住みたいと思った。2003年からサン・フランシスコと東京を行き来するようになって、その後定住することになったんだ。それで、ここ日本で "Redbox Project" を本格的にスタートしたんだよ。

-- 東京での最初の "Redbox" はどんな感じだったの?世界を旅してきた君にとって、ここ日本でプロジェクトを始めることに対して、何かテーマみたいなものはあった?

C.G : 日本には世界的にみても大きなパーティー・シーンがあると思うけど、テーマ性のあるパーティーが少ないと感じていたんだ。だけど逆に、日本人は色んなことを理解したり、吸収出来る人が多いと感じていた。だから日本で始めるパーティーは、(サン・フランシスコなどでやっていたのと同様に)コンセプトのあるものにしたかったんだ。ひとつのテーマの元に、音楽とアートが融合した "Redbox" のパーティーに来て、新たな感覚や楽しみを感じてもらえればと思ったよ。それで、2006年に西麻布の Super Deluxe で、1回目の "Redbox" パーティーを開催したんだ。音楽はもちろん、"Redbox" をテーマに、Kyle Flowers と Emilie Mcglone が写真展示をして、アート・エキシビション、デコレーションを施したりした。日本人が50%、外国人が50%位の割合で、400人位の人が来てくれたよ。大成功だったね。

-- なるほど。とかくDJ/アーティストのネームバリューによってプライオリティが付けられがちなシーンの中で、コンセプトやテーマをより重視したパーティー作りは新鮮だね。もちろん、ゲスト・アーティストのブッキングや音楽的クオリティも "Redbox" は高いと思うけど、担当は決まっているの?

C.G : ゲストDJなどのセレクションは、主に Laurent Novatin が担当している。アート・ディレクションは、僕と Yu Hokazono が中心になってやってるんだ。あと、レジデントDJには、Aosawa、Kikiorix がいるね。

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-- 君と Laurent は、DJユニット 「Tech Booty Funk」 としても有名だけど、知り合ったきっかけは?1回目の "Redbox" にも 「Tech Booty Funk」 として出演していたの?

C.G : いや、東京での最初のパーティーの時には、まだ Laurent とは会ってなかったんだ。確か、2006年に渋谷の underbar に行った時に、DJ Play している Laurent に会ったんだよ。そこで彼の選曲の良さに才能を感じてね、すぐに "Redbox" に誘ったんだ。サン・フランシスコでもそうだったんだけど、才能のある新しいアーティストの発掘は常にしている。それから少しして、彼と 「Tech Booty Funk」 を結成したんだよ。

-- なるほど。あと、"Redbox" は会場のセレクションも面白いと思うんだけど、この3年間でどんなところで開催して来たの?

C.G : 色んな場所だね (笑)。例えば、代官山UNITや渋谷Legato、La Boheme、代々木公園、新島、水上のスキー場、、六本木の特殊なクラブを貸し切って、Claude VonStroke を呼んで開催したり。シドニーやソウルとかでもね。

-- この3年間で "Redbox" は変化した?

C.G : 基本的なことは変わらないけど、自分達の好きな音楽やアートの方向性が明確に分かってきたね。 "Redbox" パーティーには、常に(いい意味での)ハプニングやサプライズ、エキサイトメントがあって、エンタテインメント性に溢れていると思う。

-- じゃあ、今後の "Redbox" はどうなっていくんだろう?

C.G : ミュージカルやサーカス、カーニバルなんかに近い、コンセプチャルなパーティーを続けていきたいと考えてるよ。年に2, 3回位、クラブとか室内で開催して、年に1, 2回位は、野外で開催したいと思っている。

-- "Redbox Project" としての、具体的な予定はある?

C.G : この3年間のゲストDJやアーティストの楽曲をまとめたコンピCDと僕自身の写真集をセットにして、2010年3/13 にリリース予定だよ。このセット・リリースは、その後も続けていくつもり。あと、メジャー・ブランドとの面白いコラボレーションなんかにも興味があるね。"Redbox" とは別になるけど、新しいプロジェクト "Skinni Pants" をちょうど始めたから、ぜひチェックしてみて!

-- 最後に、10/3 (土)@渋谷J-POP CAFE で開催される、"REDBOX 3rd Anniversary Party" についてのコメントをお願い!

C.G : 今回のパーティーは、"Redbox Project" 3年間の集大成になると思う。音楽とアートそれぞれにおいて、最高の内容になっている。音楽はディープハウスとテクノ が中心で、ドイツから Move D と Motor City Drum Ensemble の2組のアーティストが出演予定だよ。特にいま話題の Motor City Drum Ensemble は、初来日だし見逃せないね。ぜひ、Crazyな "Redbox" Party に来てください!

End of the interview

Tech Booty Funk





REDBOX 3rd Anniversary Party
2009年10月3日 (Sun) @ J-POP CAFE
Door : Y3,500 _ W/F : Y3,000

LINE UP :
【Redbox room】
LIVE : Move D (Source Records)
DJ : Tech Booty Funk (Redbox)
Go Kaminomura (Steppers Records)
Raha (Oooze)

VJ : DaDa KingZ - http://www.dadakingz.com
Art Installations : Yu Hokazono (KIKAstyle, Skinnipants, Redbox)
Emilie McGlone (Peace Boat)

【Timothy Really room】
Motor City Drum Ensemble (MCDE, 20:20 vision)
Pablo Valentino (Faces Records)
STEREOCiTI (mojuba)
Sisi (Timothy Really, Real Grooves)
y. (A non-partisan)

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