HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

一連のマッシュアップ・シリーズや、 Paul McCartney 等のリ・エディットで一躍その名を世に知らしめ、 Rekid 名義として Soul Jazz からリリースしたシングル 'Tranzit' がクロスオーバー・ヒットしたことをきっかけに一気にトップ・プロデューサーへと認知されていった Radio Slave こと Matt Edwards。また、リミキサーとしても、DJ Hell、 M.A.N.D.Y、 Carl Craig、 The Kills 等を手掛け 、現在は Dubfire や Danton Eeprom をリミキサーに迎えたシングル ‘Grindhouse’ が目下クラブ・ヒット中という超売れっ子アーティストだ。

昨年は WIRE への出演も果たし、日本のクラウドにDJとしての抜群のセンスも見せ付けた彼が来る10月9日から13日の5日間連続で、待望の再来日ツアーを敢行することが決定した。そんな大忙しの彼が、スケジュールの合間を縫って当サイトのインタビューに応えてくれた。

Interview : Ryo Tsutsui (HigherFrequency) _ Translation : Yuki Murai (HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency) _ Thanks : HITOMI Productions

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HRFQ : あなたの音楽的なバック・グラウンドを教えていただけますか?

Radio Slave : 僕は南ロンドンの郊外で育って、ほんの子供の頃から色んな音楽に触れる機会があったんだ。父親は大きい出版社でアート・ディレクターをやっていたから、僕も父も、家ではいつもレコードのジャケットと音に興味しんしんだった。最初はサウンド・トラックのレコードを集めてて、そのうちUKのエレクトロ・シーンでヒットした曲の12インチなんかを買うようになったんだけど、実は’90年までクラブ・カルチャーについては全然知らなかったんだよね。

HRFQ : どのようにしてダンス・ミュージックのアーティストとしてのキャリアをスタートしたんですか?

Radio Slave : ‘91年の終わりくらいからクラブでDJを始めて、90年代の間はずっとクラブにハマりっぱなしだったよ。’01年にようやく、自分自身で音を作るのが本当に楽しくなってきて、ちょっと恥ずかしいんだけど Kylie (カイリー・ミノーグ)のリミックスを作ったんだ。そこからが全ての始まりだったね。

HRFQ : リミックスする曲はどうやって選んでますか?

Radio Slave : 殆どの曲はレーベル宛てに送られてきて、僕と James Masters でどれをやるか決めるんだけど、最近リミックスしてるのは友達や他のレーベルとの交換条件でやっているのが多いよ。もし、もう少し時間があれば、ポピュラー・ミュージックのリミックスをやりたいね。以前はR & Bなんかのリミックスをやっていたよ。

HRFQ : 作曲のときにはどんな機材を使ってますか?

Radio Slave : 今のところ99%コンピュータでやっているけど、それは他に方法がないからではなくて、単に便利だからに過ぎないんだ。最近、広いスタジオ用のスペースがとれる建物に引っ越したところで、ライブ用のスペースと、もっとトラディショナルなレコーディング・スタジオを作ろうと思ってる。来年はスタジオにいる時間を増やして、次回のRekid用のLPをレコーディングして、あとバンドのプロジェクトも立ち上げて、世界を席巻するつもりだよ!(笑)

HRFQ : あなたのレーベル Rekids のコンセプトは何ですか?

Radio Slave : James と僕は、 Rekids はオープンマインドで、皆に広く受け入れられ、見てすぐにわかる力強いアイデンティティーを持ったレコード会社でありたいと思ってる。一緒に仕事をしているアーティストにはどんどんキャリアと経歴を積んでもらうことを重視してるから、ただここから曲をリリースしてさえいれば簡単に成功できるレーベルという風には思ってほしくないな。Rekidsは本当の意味でのファミリー・ビジネスだし、そのファミリーは全世界規模で広がっていってほしいんだ。

HRFQ : 今現在ベルリンに住んでいるそうですが、何故ベルリンに移られたのですか?ベルリンのダンス・ミュージックシーンはどのような感じですか?

Radio Slave : ベルリンは自分にとってはパーフェクトな場所だね。友達も沢山いたから、去年個人的に問題を抱えてた時、ベルリンに移ることを決意したんだ。James と僕は Rekids のパーティーを Panorama Bar でやっているけど、本当に最高だよ。 Hardwaxとかのレコード屋も気に入ってる。それに、ここで暮らしてると本当に落ち着くんだ。

HRFQ : 10月11日に Unit でプレイされますが、どんな風になりそうですか?

Radio Slave : 新しいトラックに古いトラックに…それとちょっとのお楽しみと、あと前回よりも明るいムードにするつもりだよ。日本でDJするのはいつも楽しいし、このツアーに向けて、気持ちの陰なんか全部取っ払ってくるつもりさ!

HRFQ : それでは、日本のファンへのメッセージをお願いします。

Radio Slave : みんなからのサポートに、それと Rekids を買ってくれることに、どうもありがとう!

End of the interview

WC feat. RADIO SLAVE


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