HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

韓国のクラブ・シーンでハウス・ミュージックが急速な広がりをみせている中、韓国を代表するハウスDJ / プロデューサーとしてグローバルな活躍をみせているアーティスト Oriental Funk Stew (オリエンタル・ファンク・ステュー)。日本での知名度はまだまだだが、これまでに Mark Farina や Derrick Carter 等がヘビー・プレイするほどのヒット曲をリリースしていることからも、決して無視することが出来ない注目のアジアン・アーティストといえるだろう。 今年の4月には待望のファースト・アルバム "The House Keeper" をリリースし、本格的に世界への出発が整った彼に韓国取材中の HigherFrequency が現地インタビューを決行。韓国出身でDJとはまた違ったトラック・メーカーとしての意識や、ニュー・アルバム "The House Keeper" の制作話など、近い存在であるはずなのに意外に知ることができなかった隣国のアーティスト情報を存分にお伝えしたい。

Interview & Translation : Masanori Matsuo (HigherFrequency) _ Translation : Kou

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HRFQ : あなたの音楽的なバックグラウンドをお教えください。

ORIENTAL FUNK STEW (以下OFS) : 僕はアメリカへ留学していたんですが、そこでソウルやディスコ、ファンクなどの影響を強く受けました。

HRFQ : どういったきっかけでハウスミュージックのプロデューサーとしての活動をスタートされたんですか?

OFS : ’92年ごろからアメリカでDJをやり始めるようになったんですがその活動を通して沢山のアーティストと出会って楽曲制作の楽しさを学んでいきました。そして様々なアーティストと触れ合って彼らから刺激を受けるうちに自分の中にアーティスト性を意識する気持ちが芽生えていきました。全てが自然の流れだったのだと思います。

HRFQ : 韓国のダンスミュージックシーンの現状をどのようにとらえてらっしゃいますか?

OFS : クラブが沢山増えてきて、確実に盛り上がってきていると思います。ただ韓国ではDJは増えてきましたが、プロデューサーはまだまだ少ないです。今後僕が自分の活動を通してシーンにそれなりの影響を与えて、製作者が増えていけばいいなと思っています。

HRFQ : 4月にアルバム "The House Keeper" を発表されていますが、このアルバムではどういったことを表現しようと意識されたんですか?

OFS : まず意識したのはハウスというジャンルに縛られないようにすることですね。僕が影響を受けてきたソウルやディスコなどの要素をふんだんに取り入れました。とにかく音を重視して作っていって、これはイコール美学を追求していくことであり、そしてそれを人に届けることによって初めて意味が生まれると思っています。これまではダンスミュージックのシェアが低すぎて韓国へ視点をあわせて楽曲制作をすることは難しかったですが、実際にクラブもたくさん建ち、韓国人がダンス・ミュージックに興味を持ち始めてきているので、今回のアルバムでは韓国のリスナーを意識して楽曲制作することにチャレンジしました。

HRFQ : ご自身の中でこうなりたいというアーティスト像はお持ちですか?

OFS : 特に意識はしていないのですが、僕のルーツであるソウルやファンク、ディスコのような自由なスタイルで曲を作っていきたいと思っています。また自分はDJでもあるけれど、プロデューサーとしての意識をより重視しています。今後は、母国である韓国はもちろん、僕の音楽のルーツであるアメリカ、それに今回の作品にいち早く目をつけてくれた日本をはじめ、もっと世界で活躍していきたいと思っています。

HRFQ : 日本の読者にメッセージをお願いします。

OFS : 「Be Soulful !」 (ソウルを持とう!)、あとアルバムも是非聴いて欲しいです。

End of the interview

そんな期待のトラック・メーカー Oriental Funk Stew のファースト・アルバム "The House Keeper" のリード曲である 'Sweet Melody feat. Honey J' のPVを入手することが出来た。 'Sweet Melody feat. Honey J' は韓国の女性ボーカリスト Honey J をフィーチャーした、ディスコ・フレーバーあふれるソウルフル・ハウス・チューン。 Defected や Miguel Migs 辺りのハウス・ファンは特に必見!



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