HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

MJ Cole Interview

過去に数々の賞を受賞し、多くの著名アーティストとコラボレーションするなど華やかなキャリアを持ちながらも、最近では原点に立ち戻り、自身の運営するレーベル Prolific Recordingsや楽曲制作、DJに専念するなど表舞台から一歩引いた活動をしていた2ステップ / UK ガラージ・シーンの寵児MJ Cole が、レーベル Prolific Recordings のコンピレーションをリリースし、久々の来日を果たすことが決定した。

今回HigherFrequency ではそんな来日公演を前に MJ Cole にメール・インタビューを決行。このリリースを皮切りに今後も更なる活躍が期待される彼に話を訊いた。

> Interview by Nick Lawrence (HigherFrequency) _ Translation by Kei Tajima (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : 今回リリースされる “Prolific Recordings vol. 1” のコンセプトについてお話していただけますか?

この3年間を通して、たくさんの素晴らしいヴォーカリストやリミキサーと仕事をしてきたから、そういった楽曲の数々をCDのフォーマットで世界中のリスナーに楽しんでもらいたいと思ったんだ。これまでこのCDに収録した楽曲はアナログでしかリリースしていなかったし、クラブ・ユースがメインだった。でもコンピレーションCDなら、普段あまりアナログを買わない人たちにも音楽を聴いてもらえるし、今この瞬間にも制作中の僕の3枚目のアルバムのためにも、いいイントロダクションになると思ったんだ。

HRFQ : あなたのレーベル Prolific はここ数年の間活動休止となっていましたね。今のタイミングで活動を再開された理由は何だったのでしょうか?また、Prolific Recordings が始まった ‘98年当時と比べて、レーベルはどのように進化したと思われますか?

MJ Cole : メジャー・レーベルと契約をしていた5年間は、他のレーベルで自由に作品をリリースすることが出来なかったんだ。だからその契約が終わったあとは、自由に自分の作品をリリースすることが出来るようになったから、もう一度アンダーグラウンド・シーンで活躍して行きたいと思った。今のレーベルには家族的な感覚があるってところが ‘98年当時とは違うところかな。今僕は、将来に対する同じビジョンを持った新しいプロデューサーやアーティストの素晴らしいグループに囲まれているんだ。

HRFQ : あなたのファースト・アルバム “Sincere” は数々の名誉ある賞を受賞しました。また、あなたは今までに多くのビッグ・ネームとコラボレーションして来ましたし、現在は常に世界中をツアーして回られています。あなたにとって、キャリアを通しての一番の成功とは何ですか?

MJ Cole : 一番と呼べる出来事はまだこれからだと思うけど、’01年は素晴らしい年だったな。マーキュリー賞にノミネートされて、 MOBO アワードを受賞した。アルバムはゴールドアルバムに認定されたし、ずっと夢だったライヴ形式でのアルバム・ツアーも実現することが出来たんだ。

HRFQ : 今回のアルバムでも、Wideboys や Laura Vane、Guy S’Mone といった多くのアーティストと一緒に楽曲を制作されていますね。コラボレーションというかたちで自分自身のスタイルを貫き通すことに難しさを感じることはありますか?

MJ Cole : いいや。僕は他人と仕事をすることでインスパイアされるんだ。クリエイティヴな過程として、違った見解や新鮮なアイデアを常に与えてくれる誰かと一緒に仕事をするのは素晴らしいことだよ。

HRFQ : 学生の時、クラシック・ミュージックを学ばれていたそうですね。そこで得た知識はあなたの音楽性にどのような影響を与えましたか?

MJ Cole : 言葉にして表現するのは難しいけど、すごく重要だと思ってるよ。小さい時はピアノ漬けの毎日で、賞もたくさん受賞したんだ。そういった経験によってすごく訓練されたし、テクニックも得た。それに、パフォーマンスに感情と音楽的な要素を入れ込むことに対する理解力を身に付けさせてくれたんだ。 オーケストラやアンサンブルで演奏したことを通してもいろいろなことを学んだよ。音楽を聴いて分析して、何よりもそれを楽しむことをね!

HRFQ : 最後に日本のファンに対してメッセージをお願いします!

MJ Cole : また日本に行くのがすごく楽しみだよ。僕は日本が大好きでね。しかも今回はヴォーカリストの Laura Vane と常にパーティーを盛り上げてくれる MC Buzzhard も一緒なんだ。僕もパフォーマンスの一部としてキーボードを弾くし、通常とは違ったユニークなショーを期待していて欲しいな。当日会えるのを楽しみにしてるよ!

End of the interview

Prolific Recordings のミックスが聴けるポッドキャストはこちら

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