HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

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ご存知 Richie Hawtin 率いるレーベル Minus の中核的存在で、テクノ/ミニマル・ファンから抜群な人気を得ている女性DJ / プロデューサー Magda。ポーランド生まれでアメリカ育ち。アーティストとしてのキャリアは‘90年代からスタートし、現在はベルリンを拠点に世界中を駆け回るトップDJとしても有名だ。また、 Marc Houle や Troy Pierce と組むユニット Run Stop Restore としても数々の良質ミニマル・チューンを Minus からリリースし、プロデュースのセンスも存分に発揮している。
そんな現代のテクノ・プリンセスの1人である Magda に HigherFrequency が初のインタビューを決行。以前から気になっていた人も多いであろう彼女のバック・グラウンドや Minus バス・ツアーでのエピソード、そして Richie ら Minus メンバーと共に出演する巨大イベント WOMB ADVENTURE への意気込みなど面白い話をたくさん訊くことができた。

Interview : Masanori Matsuo (HigherFrequency) _ Translation : Yuki Murai (HigherFrequency) _ Introduction : Masanori Matsuo (HigherFrequency)

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HigherFrequency (HRFQ) : 現在あなたはテクノ・プリンセスと呼ばれるほどのトップDJですが、 これまでの音楽的バックグ・ラウンドを教えていただけますか?

Magda : テクノ・プリンセス? うーん、ちょっと妙な感じね。「テクノ・ウィッチ(テクノ魔女)」になってもいいかしら?(笑) 私はグルーヴがあったり、インスパイアされる雰囲気のある音楽であれば、かなり色々な種類の音楽にのめり込んでるわよ。 主に、Tones on Tail みたいな、ダークでちょっとエクスペリメンタルで、しかもすごくファンキーな感じのバンドが好きね。 ‘80年代の HIP HOP、’90年代のインディー・ロックとテクノには相当ハマっていたし、私の音の趣味は未だにかなりエクレクティックだと思うわ。

HRFQ : あなたの所属する Minus 10周年を記念したワールド・ツアー "Contakt" のファイナル・ショーケースが日本の WOMBADVENTURE で行われることになりますが、当日への思いなどありましたらお聞かせください。

Magda : 今回の Contakt のショーは、間違いなく最後にして最高に冒険的なセットになるし、これ以上にこのショーをやるのに最適な場所もないわね。日本でプレイするのは私達全員にとってすごく特別だから、クレイジーなお楽しみを皆で用意してるわよ。

HRFQ : Minus メンバーによるバス・ツアーはここ日本でも有名ですが、以前そのツアー・バスの中で機材を同期させ、何やらメンバーでセッションしているような動画を観たことがあるのですが、あれは何を生み出そうとしてたんですか?

Magda : ええ、あのバスで2週間旅をしていたものだから、バスを小さなスタジオにしてしまったら面白いだろうなと思ってやってみたのがあの結果よ。あんな普通じゃない環境でスタジオ作業するのはすごく面白かったし、何が出来て何が出来ないのか試すことができてすごくためになったわ。

HRFQ : 他にもバス・ツアーで面白いエピソードがあったらお聞かせください。

Magda : シカゴのクラブの外でカージャックに遭ったときが間違いなく一番のハイライトね。目の真ん前であんなことが起こるなんて本当、現実離れしてるものよ。 私はなんだかもう、TVドラマの 'COPS' の1エピソードを見てるような感じがして仕方なかったわ。

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HRFQ : Minus ファミリーの中で、自分はどのような存在だと思いますか?逆にまわりのメンバーからはどのように思われていると思いますか?

Magda : 全員男兄弟ばかりのクレイジーな家族の中にいるって感じね。みんな本当、それぞれに個性的よ。嬉しいことに大抵いつも一緒にいるし、うまくいってると思う。お互いの仕事をリスペクトしあえる人達と一緒にいるっていうのは、すごく楽しいわ。

HRFQ : いつも素敵なファッションでこだわりが感じられるのですが、好きなブランドや好きなスタイルがあれば教えていただけますか?

Magda : アハハ、また変わった質問ね。褒めてくれてありがとう。 私はあまり規模の大きくない、インディペンデントなデザイナーが大好きで、有名ブランドや、ロゴがついたようなものはあまり好きじゃないの。自分から見て何だか面白そうだったり、何か他と違った雰囲気のものが好きね。

HRFQ : 現在注目の女性DJ / プロデューサーがいましたら教えてください。

Magda : この業界に女性が増えたのは素晴らしいことね。遂に時代が来た!って感じよ。私が注目してる女性DJは、Cassy、Dinky、Margaret Dygas ね。もちろんまだまだ沢山いるわよ。

HRFQ : 音楽を通して、今後も続けていきたいこと、またこれまでにない新たにやっていきたいことがあれば教えていただけますか?

Magda : DJ・プロデューサーとしてやっていくという事は、ずっと学び続ける事だと思うし、常により良くなっていこうとする姿勢がとても重要だと思う。物事は移り変わっていくものだし、私達もどんどん変わっていくのよ。新しい技術と、常にインスパイアされていくことをやめずに、さらに他をインスパイアしていくことで私達も成長していきたいわ。

HRFQ : それでは日本のファンにメッセージをお願いします!

Magda : みんなからのサポートと、それにいつも暖かい気持ちで歓迎してくれてありがとう。皆で一緒に WOMB ADVENTURE を絶対に忘れられないものにしましょう!

End of the interview




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