HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

Luke Slater

イギリスのテクノ・アーティスト Luke Slater。そのキャリアは長く、'87年にロンドンにてDJ活動を開始し、'89年 Translucent 名義でリリースデビューを果たす。その後 Clementine, 7th Plain, Morganistic, Planetary Assault Systems, L.b. dub などの名義を使い分け、数多くの良質なトラックを次々とリリース。自身の作品を通し、イギリスにデトロイトサウンドをいち早く紹介したとして世界的に高い評価を受けるが、平行してエレクトロやブレークビーツ、ボーカル・ハウスなどの要素を含む様々な世界観を表現し、現在に至るまで常に進化を遂げている。

'06年には自身のレーベル Mote-Evolver を設立。さらに今年6月にはドイツの Berghain/PanoramaBar の運営レーベル Ostgut Ton から Planetary Assault System 名義でニューアルバムをリリース。'02, '03, '05年とWireに出場し、国内でも絶大な評価を得ている彼が、今回ageHa随一のモンスター・テクノ・パーティーCLASH第44回目のゲストとして再び登場することが決定。来日迫る彼のインタビューと、貴重なオリジナルDJ MIXを入手することができた。

Interview & Translation : Yasuhiro Araki, Takuya Matsumoto
Introduction : Midori Hayakawa HigherFrequency)

triangle

-- 自己紹介をお願いします。

L.S (Luke Slater) : やあ、みんな!エレクトロニック・アーティストの Luke Slater です。みんなには本名とか Planetary Assault Systems, 7th Plain, L.b. dub, Clementine, Morganistic みたいな別名プロジェクトで出してる作品で知られてるかな。 1987年にロンドンのクラブでDJし始めたから、もう20年になるね!ここまでこれたのは他でもない、いい曲を書いて、それを信じてきたから。

-- あなたはロンドンを中心に活躍されていますが、最近のロンドンのシーンはいかがですか? また、今後どのように変化していくと思いますか?

L.S : テクノはロンドンだけでなくイギリス中で、いつも弱い立場にあるよ。でもそのお陰で、独特のいい形であるんじゃないかな。ここ数年でロンドンの多くのクラブが閉まっちゃったけど、前途有望な新しいパーティーが続々とうまれてるよ。 Fabric はやっぱりロンドンで一番好きなところだけど、Closer とか Balance だとか ウェアハウス(倉庫とか)でやってるいくつかのパーティーでも、いつもいい夜が繰り広げられてるよ。

-- 日本のファンへあなたのお勧めのクラブやパーティーを紹介していただけますか?

L.S : 絶対さっき言ったクラブだね。でも、変化が大きいものだから、とにかくこっちに遊びにきたら週末たくさん見に行くといいよ。 今月は Fabric で Live Set、Balance で DJ だから、もしロンドンにきたら遊びにおいで!

-- 久々のフルアルバムとなりますが、アルバムのコンセプトや聴き所、また制作に関してのエピソード等あれば教えていただけますか。

L.S : このアルバムがみんなに知られてるようなソウルだとか「らしさ」がなくなってないといいなと思う。 でも音がもつエネルギーだとか、ファンクな感じをなくさないように改良するのはがんばったよ。 グルーヴと、みんなを躍らせること、それに限るからね。

-- 今回の来日はDJとなりますが、Planetary Assault System はどのような形態でライブを行うのですか?

L.S : ライブはベルリンの Berghain で6月20日から開始。それからロンドンのFabric、Melt Festival、Dour Festival、バルセロナの Nits と行くし、他にもたくさん予定されるよ。電子装置ぜんぶ持っていってライヴやりたいね。 前ライヴやったときは、レーザーでホログラム描いてすごかったな。

Luke Slater

-- 現在あなたが注目しているアーティストはいますか?

L.S : いくつかパッと思い浮かぶね、Marcel Fengler, Ortin Cam, Cari Lekebush, Radial, Marcel Dettman とか。

-- これまで日本へ何度も来日されていますが、日本の印象はいかがですか?

L.S : 日本はいくつもの層になってるよね。毎回来るたびに違う素晴らしい時間を過ごしているよ。 食べ物だけのために、日本にだって住めるよ(笑)。イギリスと文化的に違うところはたくさんあるけど音楽で繋がってると思う。みんな音楽が大好きな国だから、プレイしやすいところの一つだよ。 本当に素晴らしい国だと思う。毎回新しい発見があって、ここ数年日本で出会った人たちは すっごくクールだし。

-- 一昨年の5月、昨年の6月に続いて3度目CLASH@ageHa でのプレイとなりますが、ageHa の印象等聞かせてください。

L.S : ageHa は本当に世界の中でもすごいサウンドシステムを持ってるよ。エレクトリック・ファンクマシーンの宇宙船ってとこ! それに観客がとにかく最高。みんなに向かってプレイするのはほんとに気持ちがいいよ。 6月13日が待ち遠しいね。しかもオーガナイズしている人たちも、みんなプロフェッショナルで働きやすいんだ。

-- もう間もなくアルバムのリリースとなりますが、あなたのレーベルやその他今後の活動に関してニュースがあれば教えてください。

L.S : "Temporary Suspension" はベルリンにあるクラブ Berghain のレーベル、Ostgut から6月22日にリリースされるよ。 今はライヴ活動で忙しいし、夏以降に Mote Evolver からリリースを始めようとしてるし、いつもツアーで忙しいけど全部好きなことだから最高。

-- 私はあなたのフジロックフェスでのライブに衝撃を受け、昨年の ageHa でのプレイもそれを彷彿とさせる素晴らしいプレイでした。今回の来日でも進化し続けるあなたのサウンドをとても楽しみにしています。同様に6月のアゲハを楽しみにしている日本のファンへメッセージをお願いします。

L.S : もう知ってると思うけど、日本の観客とファンは大好きなんだ。みんなを踊らせて、どっかに連れていっちゃいたいんだ。すぐ行くのが待ちきれないよ。ああ、フジロックのライヴね。タコボール(たこ焼き?)をトライしたのも覚えてるよ(笑)とにかく 6月13日に会えるのを楽しみにしてる!

End of the interview




CLASH44 presents LUKE SLATER Album Release Tour
2009年6月13日 (Sat) @ ageHa _ 23:00〜
Door : Y 3,500 _ ageHa Member : Y 3,000
【ARENA】
GUEST DJ : Luke Slater (Planetary Assault System / UK)
DJ : Takkyu Ishino, Q'hey, Sunseaker
VJ : Bpm2009

【TENT】
DJ : Kagami, Hiroshi Kawanabe, Newdeal, Myss

【WATER BAR】
DJ : Omb (Frame, Ombmusic.net), Matsunami (Tri-bute, Funkanoid Sessions), Nop (Fusion, Frame Rec.)

【ISLAND BAR / LOUNGE】
DJ : Takuya (BLiNKBLiTZ), Satoshi Otsuki, Hideyuki Ozaki, DJ Donchuck!!

Surgeon



関連記事


関連リンク