HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW
Ko Kimura


HigherFrequency渾身の特別企画『COUNTDOWN TO F07 "DREAM"』。いよいよその幕があと4時間後に切って落とされることになった!!John DigweedとSatoshi Tomiieという二人の来日アーティストによる競演…それだけでも豪華絢爛な内容であるこのパーティーだが、忘れてはならないのは、そこに更にKo Kimuraという日本最高峰に君臨するアーティストの名前が加わるという事実だ。今年でプロDJとしてのキャリア20年を誇り、スタジオワークにおいてもSatoshi Tomiieとのコラボレーションなどを通じて多数のフロア・アンセムを生み出してきた彼こそ、DigweedとTomiieという強力なコンビネーションを日本サイドで迎撃するのに最も相応しいアーティストであるといえるだろう。

そのKo Kimuraが、あと数時間に迫った「夢の競演」を前にHigherFrequencyとのEmailインタビューに答えてくれた。じっくり読んだあとは… SEE YOU ON THE DANCE FLOOR ! "ダンスフロアで会いましょう"

> Interview & Introduction : H.Nakamura (HigherFrequency)

HigherFrequency (HRFQ) : 今年もあと残すところ1ヶ月ほどになりましたが、2004年はKoさんにとってどのような1年でしたでしょうか?

Ko Kimura : 今年はより一層地盤を固めて 本当に自分がやりたい事をマイペースにできた一年でよかったです。

HRFQ : 今年でプロDJとしてのキャリア20周年ですよね。20年と言えば大変な年月ですが、それだけの長い期間Koさんをターンテーブルへと向かわせてきた一番のモチベーションは何ですか?

Ko Kimura : いつも新しい曲を聞くと「あー このレコードを この場面でかけたいなー!」って自然に思うので DJをやること自体が凄く好きなだけなんだと思います。 

HRFQ : 今回、F07においてJohn Digweed、トミイエさんと共演されることになりますが、お二人の存在は、KoさんのDJとしてのキャリアにどういった影響を与えられましたか?

Ko Kimura : 音楽の事は プライベートで会ってる時は 全く話す事は無くて どちらかというと「美味しいもの探検隊」的なところが3人共にあるので どちらかというとそちらの方で情報は交換してます。 勿論、制作面では 富家君に随分と機材の事を教えてもらいました。感謝。

HRFQ : ご自分のプレイが終わった後はやはり今回もフロアに繰り出す感じですか?

Ko Kimura : 勿論そうしたい所ですが 今回は先日交通事故に遭った足がかなり辛いので 踊る事は微妙ですね。でもフラフラとは最後までしてると思います。

HRFQ : トミイエさんとKoさんと言えば、Level 9名義での"Don't Stop"やCosa Nostraの"Girl Talk"など、制作面でのパートナーでもありましたよね。今後トミイエさんと再び制作活動を行われる可能性はあるのでしょうか?

Ko Kimura : 99年にレベル99をやろうって話を冗談交じりにしたことはありますが 最近は微妙に音楽性がお互い独自のものを行ってるので また何か機会があれば!って感じで予定はありませんね。

HRFQ : また、ご自身名義のオリジナルなどのリリース予定はありますか?また、Futic Recordings Tokyoの今後の活動について教えてください。

Ko Kimura : 自分は延び延びになっているミックスCDを4月くらいに出せればいいかな?と思ってます。その中にオリジナルを何曲か入れようかな?と企画中です。Futicは出したい曲は溜まってきたんですが レーベルデザインを一新しようと思っていて でもそのデザインがうまく思い浮かばないのでリリースが止まってしまっていて残念に思うので 早くやらなきゃ!って感じですね。どなたかこのインタビューを読んでて デザインができる方、なにかあったら アイデアを送ってやってください。

HRFQ : 早いもので今年でFuticも11周年を迎えるわけですが、一番嬉しかったこと、一番苦労したことを強いてあげるとすれば?

Ko Kimura : 嬉しかった事は ディグウィードやバスケスなどが うちのレコードを現場でプレイしていたと 友人から聞いたるするときです。厳しい所は 最近レコード業界自体がシビアになってるので 海外で有名DJがかけてくれていても売れるかどうかって言うのは 今は厳しいですね。 

HRFQ : 最近ではエフェクトを被せたり、映像とシンクロさせたりと、様々な技巧に走る余りに、フロアーの全体的な雰囲気を見失っているDJが増えているような気もします。その辺りについてKoさんはどのようにお考えですか?

Ko Kimura : 最近DJを目指してる人のほとんどが グローバルアンダーグラウンドのCDなどを聞いて それをそのままフロアーで再現したいと思ってるだけで お客を躍らせる!という事に無頓着になりがちですね。有名DJのもの真似でなく その人独自の雰囲気を持っていて それでいて踊らす事、もしくは心を打つ事ができるのがDJを目指す者の絶対条件だとは想います。

HRFQ : CDRでプレイされる楽曲の比率はやはり最近高くなっていますか?

Ko Kimura : そうですね 何処のレコード会社もプロモを作らなくなってきて その代わりにCDをもらう事が多くなってきたので よく使います。 特にパイオニアCD1000の曲の波形が出る事によって かなり使いやすくなりましたね。

HRFQ : 実際、CDRでプレイするような音源は、どう言った感じで入手されるのでしょうか?

Ko Kimura : 勿論プロモとして送ってもらえることもあるんですが 最近は 知り合った友達のDJやレコード会社が FTPサイトにアップしてて それをユーザーネームとパスワードでログイン。そしてダウンロードして CDに焼くという事も多いです。

HRFQ : 最近はまっている曲、レーベル、アーティストなどいれば教えてください。

Ko Kimura : スペイン系のレコード会社はプログレッシヴハウスとUSハウスが混ざっていて 今風でいいですね。

HRFQ : Koさんを目指して頑張っているDJたちは大勢いると思います。月並みですが、何かアドバイスを頂けますか?

Ko Kimura :いつもいいと思うレコードをずっと買いつづけて かつダンスフロアーで踊っていれば いつかDJにはなれると思うので 大学を卒業しても 就職しても 結婚しても ずっと続けてください。そして強く願っていれば 必ず機会が回ってくるでしょう。頑張ってください。

End of the interview

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