HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

DJ Friendly

ここ数年ものすごい盛り上がりをみせている UKブレイクビーツ・シーンにおいて、イースト・ロンドンを代表する若手アーティストとして注目されているのが、オーストラリア出身のプロデューサー / DJのDJ FriendlyことAndrew Kornweibelである。イギリスのブレイクビーツ系レーベル、Fat! Recordsにおいてリリースを重ね、ロンドンのクラブ The Endで行われているパーティー "Chew The Fat" においてレジデントとして活躍し、ヨーロッパはもちろん世界中のクラブでプレイするなど、今や世界的にその知名度を上げてきている彼が、今週末金曜日にUNITにて行われるイベント FIX vol.1 BREAKS SPECIAL において、初来日ギグを行うことが決定した。

ブレイクビーツ・ファンのみならず注目の集まるであろう来日公演を目前にして、HigherFrequency も DJ Friendlyに接触。e-mailにて話を訊くことができた。DJ Friendlyならではの勢いのあるミックス・スタイルを味わってもらうため、今回一緒に掲載しているPromo Mixと共に楽しんで読んでいただきたい。

> Interview & Introduction : Kei Tajima (HigherFrequency)

HigherFrequency (HRFQ) : 日本に来るのはこれが初めてですか?

DJ Friendly : いいや、日本には2〜3回来たことがあるよ。いつも東京だけどね。今後は大阪や他の地域も行ってみたいと思ってるんだ。僕の親友が東京に住んでいてね、だからオーストラリアからロンドンに帰るときは、だいたい東京に寄ってから帰るんだ。彼に会って、レコード・ショッピングをしたり、アディダスを買ったり、寿司を食べたりね。本当に東京が大好きなんだ。世界中でもお気に入りの都市の一つだよ。

HRFQ : 日本のクラブ・シーンについて何か話を聞いたことはありますか?

DJ Friendly : あんまりないんだよね。今回プロモーターが話してくれたことくらい。でも話を聞く限りでは、すごく面白そうだね!

HRFQ : いつ頃から音楽制作やDJを始められたのですか?

DJ Friendly : DJは随分前に僕のホーム・タウン、オーストラリアのパースで始めたんだ。でも、音楽制作をするようになって、いったんDJはやめてしまったんだ。というのも、当時はライブ系の音楽をつくっていてね。音楽制作をするようになってからは、もう7年以上経つよ。ただ、その後ロンドンに移住したのをきっかけに、ライブ系の音よりもクラブ・シーンの方に興味が向き始めたんだ。クラブ系の音作りはバンド・メンバーが5人いるライブ系の音よりももっと気軽だからね。DJはほんとに楽しいよ。クラブ・ミュージックも大好きだし、お気に入りの曲をクラウドの前で思う存分プレイできるのはすごく嬉しいよ。

HRFQ : あなたの音楽的なバック・グラウンドを教えていただけますか?

DJ Friendly : 小さいときから、クラシック・ピアノとトランペットは習わされていたんだ。それから、自分で初めて シンセサイザー(DX7)とコンピューター(CubaseをシーケンサーにしてAtariのコンピューターに流していた)を買ったんだけど、そうしているうちに、クラシック音楽よりそっちの方に夢中になっちゃったんだ。だから、それからは色々と実験してみることや、クラシックの知識を取り払って、好きな音楽を見つけることに力を入れていったよ。今は、そうやって得たものをどんどん発展させていって、音楽制作を学んで、ツールをそろえていってるって感じかな。

HRFQ : 特にUKではブレイクビーツ・シーンにとっていい状況が続いていますが、今後シーンはどのような方向に向かっていくと思われますか?

DJ Friendly : 最近、少しずつ枝分かれしてきているんだ。新しいブレイクビーツのジャンルで、ティアー・アウトっていうのが出てきたんだけど、ちょっとレイヴっぽくて、あまりジャズとかソウルの要素が入っていない音でね。僕にはちょっとハードすぎるし、基本的にキッズ向けって感じの音で、十分な深みや誠実さが感じられないトラックが多いんだ。いいトラックもあるんだけどね。でも実際のところ、ほとんどがつくり手の魂やセンスのあるメロディの感じられないトラックなんだ。でも、これからティアー・アウトはジャンルとして大きくなっていくと思うよ。なんといってもキッズ向けの音だしね。

ブレイクビーツ全体で言うと、シーンは今後も大きくなっていくと思うな。いつでも世界のどこかでブレイクスのイベントが新しく始まっているし、常に成長を続けていってるように感じるよ。すごくエキサイティングだね!

HRFQ : あなたが今一番面白いと思うブレイクビーツのパーティーを教えてください

DJ Friendly : ロンドンのThe End の"Chew the Fat"!カッコいいよ!

HRFQ : 日本のファンにメッセージをお願いします

DJ Friendly : UNITで会おう!Keep On Rockin'!!

End of the interview

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