HigherFrequency  DJインタビュー

ENGLISH INTERVIEW

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ロンドンはソーホーで育ち、当時は生粋の B-BOY 少年だった Dylan Hermelijn こと 2000 and One。’88年、アシッド・ハウスの洗礼を受け、それ以降本格的にテクノ・ハウス・ミュージックへと傾倒していくことになる。これまで Edge of Motion、2000 and One、Mindscape、Babies from Gong といった名義で様々なジャンルによるサウンドを発表し、アーティストとして人気・知名度を決定的なものにしてきた。現在ではオランダの老舗レーベル 100% Pure の主宰にし、また’05年には Shinedoe と共に Intacto Records を設立。多くのアーティストから揺るぎない信頼を寄せるトップ・プロデューサーとしても活躍している。

今回、これまで Doc Martin, Giles Smith, Damian Schwartz 等をゲストに招いてきたパーティー Weekend Warriorz に登場するとあって、来週末にギグを控えた彼のインタビューを入手。先月 100% Pure からリリースされたフル・アルバムや、拠点とするオランダのシーンについての話など、どっしりと構えた雰囲気感漂う内容となっている。

Interview & Translation : Ryo Tsutsui
Introduction : Midori Hayakawa (HigherFrequency)
In cooperation with HITOMI Productions

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Ryo : まずあなたの音楽的バックグラウンドや、ダンスミュージック・アーティストとして活動するようになったいきさつを教えてください。

Dylan Hermelijn (2000 and One) : 10代の頃はヒップホップやファンク、ジャズで育ったって感じだったんだけど、1988年にロンドンに旅行したときに本格的にハウスやテクノに出会って、その旅での衝撃がきっかけとなってハウスやテクノにのめり込んでいったんだ。

Ryo : ご自宅ではどのような音楽を聴かれますか?

Dylan : 自宅ではいろいろ聴くよ。レゲエ、ダブ、アンビエント、ジャズやファンクなんかかな。旅に出ているときは、Biosphere や DJ Krush、King Tuby なんかを好んで聴いてるね。

Ryo : あなたはオランダを拠点に活動されていて、自身の運営するレーベル Intacto Records を通して、Polder や Boris Werner、Bart Skills、Anton Pieete といったオランダ在住のアーティスト達に世界へ向けて作品を発表するプラットフォームを提供してこられましたね。そんなあなたから見たオランダのシーンの状況を少し教えていただけますか?

Dylan : オランダのシーンは勢いがあるよ!あげてくれたアーティスト達のように実力を持ったアーティストがひしめいているし、お互いに行動を共にしたり、誰かのスタジオに集まって、アイディアを交換したりもしているんだ。お客さんもそんなオランダのシーンから生まれているサウンドを好んでくれているし、情報をとても知っているんだ。

Ryo : 先日、発表されたアルバム "Heritage" はテクノとハウスのグルーブが絶妙に混ざり合ったすばらしい作品になっていますね。実際あの作品をプロデュースされるのにどれぐらいの時間をかけられたんですか?

Dylan : まずコンセプトを考えたのが2年前ぐらいかな、まずは "Heritage" というタイトルとそれぞれの曲のタイトルが浮かんだんだ。それからスタジオでコンセプトに乗っ取って作品を作り込んでいった。この作品はハウスやテクノのパイオニア達と、僕が西アフリカの文化を受けついた父と父方の親戚達にささげた作品なんだ。だからこの作品のグルーブは西アフリカから来ているのさ。

Ryo : あなたの作品にはいつも強烈なオリジナリティーがありますが、音楽を作るときの自分なりの哲学はお持ちですか?

Dylan : とにかく気にするのはグルーブだね。自分でグルーブが気に入らないとその曲を好きになることはないかな。だからそうだね、僕の哲学は「大事なのはグルーブ」ってことだね。

Ryo : 音楽制作にはどのような機材を使われてますか?

Dylan : ハードウエアとソフトウエアを両方使ってるんだけど、使ってるのは sp1200、tr909、dx100、jx10 や、シーケンサーとして使ってる ableton なんかだね。

Ryo : DJをするときのセットアップはどのような物を使用されてますか?またなぜそのようなセットアップを選択されてますか?

Dylan : 最近は Traktor Scratch Pro をターンテーブルでプレイして使っている。ループ機能やエフェクトなんかがとても便利ですごく気に入っているんだ。お客さんにとっても自分にとってももっと面白いプレイができるのさ。

Ryo : いよいよ3月20日に東京のUNITと、21日に大阪LUNAR CLUBでプレイを披露するために来日されますね。どういったことを期待されてますか?

Dylan : 今回が僕の初来日となるんだけど、日本食はぼくのもっとも好きな料理だし、日本に関しては他のアーティスト達からもポジティブないい話しか聞かないから、どうなるか楽しみだよ!

Ryo : では日本のファンに一言お願いします。

Dylan : 日本に行けることに興奮しているよ!!フロアでみんなに会えることをすごく楽しみにしています。

End of the interview



"WEEKEND WARRIORZ"
2009年3月20日 (Fri) @ UNIT _ 23:30〜
Door : Y4,000 _ w/flyer : Y3,500 _ Adv : Y3,000

【UNIT】 -Weekend Warriorz 04-
DJ : 2000 and ONE (100% Pure, Intacto, Remote Area/Amsterdam), Ryo Tsutsui (Weekend Warriorz, Eden), DJ Son (BMM, U.I.B), Shingo420 (Sexon Super Peace)
VJ : RealRockDesign
Sounds PA : Philfonic
Decoration : Tsuyoshi Ikegami (YES!pr)
Pist Exhibition : Sexon Super Peace

【SALOON】 -FREQUE-
DJ : DJ Kusda (Serie'norie, Raft Tokyo), Yuki+Mizo (Freaque), Hideyuki Ozaki (Magritte), Kaneda (Akaak, Riot), AMAandGENKI (scuare)

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