HigherFrequency DJ/プロデューサー データベース

ENGLISH DATABASE

Trevor Jackson

TREVOR JACKSON - トレヴァー・ジャクソン -

スタイル : ハウス、エレクトロ
出身地 : イギリス
関連プロジェクト : Playgroup, Underdog, Skull
所有 レーベル : Output, Bite It! Recordings
オフィシャル・サイト : www.playgroup.mu

triangle

ロンドン出身、ヨーロッパで最も影響力のあうエレクトロ / エレクトロ・ハウス系レーベルの一つ Output のオーナーとしても知られる Trevor Jackson は、ニュー・スクール・ヒップホップの代表的なグループ The Jungle Brothers や、NYハウス・シーンの重鎮 Todd Terry などといったアーティストのレコード・ジャケットのデザインを手掛けることで、’80年代後半にそのキャリアをスタートさせた。

’90年代に入ってからは、Skull 名義で James Lavelle 率いるブレイクス / ヒップホップ系レーベル Mo'Wax などから作品をリリース、また Underdong 名義で House of Pain や Massive Attack のリミックスを手掛けるなどして、次々と活動の場を広げていった。そして、’96年に設立したヒップホップ系レーベル Bite It! Recordings を経て Output を立ち上げると、‘90年代後半はフォークトロニカのパイオニア Four Tet や彼のバンド Fridge の作品を中心にリリースを重ねていくのであった。

‘00年代に入ると、Output は奇才 Mourice Fulton がプロデュースする日本人ヴォーカリスト Mutsumi Kanamori によるソロ・ユニット MU や、ダークで繊細なエレクトロ・ハウスを聴かせる Ivan Smagghe 率いる Black Strobe の作品などを次々と世に送り出す。また、The Rapture や Radio4 を抱えていたディスコ・パンク・ブームの立役者的なレーベル DFA の作品をイギリスでライセンス発売するなどして、当時爆発的に広まっていたエレクトロ / ディスコ・パンクの波に乗り、一気にその人気と知名度を拡大させていった。

自身のオリジナル作品としては、’02年に Playgroup 名義でアルバム “Playgroup” をリリース。同アルバムからは ’Number One’ や ‘Front 2 Back’ といったヒット曲を生み出し、プロデューサーとしても高い能力を持っていることを世間に証明してみせた。また同年には、これまでに CJ Bolland、Tiga、The Glimmers などといった第一線で活躍するアーティストたちがコンパイルしてきた K7 Records の人気コンピレーション・シリーズ "DJ Kicks" のミックスを担当。Metro Area、Zongamin、The Human League、そして The Rapture の大ヒット曲 'House of Jealous Lovers' などといった彼らしいエレクトロ / ロック色の強い選曲で、高度な DJ スキルもみせている。

デザイナー、リミキサー、プロデューサー、DJ、レーベル・オーナーと、七面六腑の活躍をみせる Trevor Jackson。近年は、ベルギーが生んだ時代の寵児 Soulwax のアルバム・ジャケットのデザインが各方面で話題を呼び、その際立った才能を改めてみせつけてくれたのも記憶に新しい。そんな彼であるが、’06年7月には DJ Kicks の10周年記念パーティーで来日することが決定しており、熱心なファンからはいつもと一味違ったプレイをみせてくれるのではないかと熱い期待が寄せられている。(Yoshiharu Kobayashi ; HigherFrequency)